広瀬アリス、思い出に残っている料理は「瓦みたいな大きさのハンバーグ」<Interview>

昔から外食より母の料理が好きでした


――作品の中では失恋した心を癒やすメニューが出てきますが、広瀬さん自身が思い出に残っている料理は?

小さい頃、バスケをやっていてご飯を1食7杯ぐらい食べていた時期があったんです。その時に母が瓦みたいな大きさのハンバーグを作ってくれたんです。

今も仕事が忙しい時に母が料理を作り置きしてくれるんですけど、この間タッパーの中にハンバーグが入っていて。小さいサイズだったんですけど、あの頃の大きいハンバーグを思い出しました。昔から外食より母の料理が好きでした。

――広瀬さんは漫画好きで知られていますけど、漫画を描く役柄を演じた感想は?

漫画家さんはすごいなってあらためて思いました。コマ割りとかを描くシーンがあったんですけど、全然うまくできなくて。子どもの頃から美術や図工は苦手。自分に絵心がないことを分かっているからこそ絵がきれいな人の漫画が好きなんです。

――最近読んで面白かった漫画は?

久しぶりに一気読みしたのは「デッドマン・ワンダーランド」。ちょっと昔の漫画ですけど面白かったです。

小学校低学年の時に意味も分からず読んでいた「ツルモク独身寮」も愛蔵版で読み返しました。漫画を読むことは私の習慣みたいなもの。気持ちがリセットされて、明日からまた頑張ろうという気持ちになります。

――ミキは仕事で「失恋めし」を探していますが、もしも広瀬さんが探るとしたら「○○メシ」?

“サクめし”です! 皆さん忙しいから“サクめし”したい人も多いと思うんです。ゆっくり楽しむことはできないけど「おいしい!」という感動は欲しい。時間がない時にサクッと食べられるような、料理が出て来るのが早くておいしいお店を探したいです。

――現時点での広瀬さんの“サクめし”は? 

結局、立ち食いそばとかになるのかなと。私はシンプルなものが好きなのでわかめそばや釜玉うどんが好きです。

――“サクめし”に続いて“正月めし”は?

子どもの頃から、おせち料理は毎年食べていました。兄妹全員、黒豆が大好きでいつも争奪戦(笑)。毎年、黒豆と伊達巻はなくなるのが早かったので、母が2倍の量を用意していました。大人になった今もおうちでおせちを食べることも。もう争奪戦はないですけど、黒豆は多めに買っています(笑)。

――2022年は「寅年」ということで、トライしてみたいことは?

今まではそれほど海外に行きたいとは思っていなかったんです。でも、コロナ禍で行動が制限されると“行きたい欲”が高まってきて。今よりも自由に動けるようになったら一人旅をしてみたいです。

――行ってみたい国は?

まずは近場の韓国から。あとは、アウトドアの趣味を見つけたくてグランピングをしてみたいなと思っています。普段、お仕事がある時はワンちゃんをお留守番させてしまうことが多いので、仕事がない時はなるべく家で一緒に過ごすようにしているんですけど、グランピングだったら連れて行けるので。休みの日に外出してあの子たちに尽くしたいです。

――では、最後に読者の方へメッセージを!

毎回、普通の失恋ではないエピソードが出てきて、どの話も衝撃的。ミキ自身も他人の失恋話を聞いてちょっと自分と向き合ったりして、少しずつ気持ちに変化が出てきます。背中を軽くトンと押してもらえるような、前向きに頑張ろうと思える物語になっているのでぜひ観てください。


◆取材・文=月山武桜