1月8日、映画「決戦は日曜日」の公開記念イベントが東京・新宿バルト9で行われ、宮沢りえが共演者の窪田正孝、赤楚衛二、監督を務めた坂下雄一郎と共に登壇。宮沢がコメディーとの向き合い方や年が明けた瞬間などについて語った。
「東京ウィンドオーケストラ」「ピンカートンに会いにいく」などを手掛け、コメディー映画の新時代を担う坂下監督が手がける本作は、事なかれ主義の議員秘書と政界に無知な熱意空回り候補者が日本を変えるために選挙“落選”を目指す新しいタイプのポリティカルコメディー。
宮沢は、政界に無知な二世候補・川島有美役で、本格コメディー映画に初挑戦。有美の私設秘書・谷村勉役を窪田、同じく私設秘書軍団のひとり、岩渕勇気役を赤楚が演じている。
登壇した宮沢は「明けましておめでとうございます。笑うと体の病気が飛んでいくという迷信を私は信じております。今日見てくださった方の笑い声が聞こえていたよっていうのを聞いて、皆さんは今年一年健康に過ごせるんじゃないかと思っております」とあいさつ。
初の本格コメディーに挑戦ということで、どういう気持ちで取り組んだのかを聞かれると、「『これがコメディーだ』とか『何が笑いだろう?』とかはあまり考えず、有美として目の前に起こる疑問に対して純粋に発言したり行動したりする。その真っ直ぐさとピュアさを大事にしようと思いました」と役作りで意識したことを伝えた。
そして、「でも、撮影中は皆さんのリアクションが面白くて、監督に『こういうことをやってみようと思うんですけど、いかがですか?』って聞きに行ったりしたんですけど、『あ、いらないです』と即答されることが毎日ありました(笑)。それで諦めて、ピュアに真っ直ぐに正直に演じようと心に決めました」と、撮影時を回顧。
お気に入りのシーンは、「炎上系YouTuberの方が有美を炎上させようという企みでインタビューにきた時、ブチ切れるシーン」と回答し、「気持ちよかったなぁ。あのシーンはすごくスカッとするシーンです」と思い出しながら笑顔を見せた。
“コメディー”にちなんで、2022年の初笑いした出来事を聞かれると、「年末に出かけていて、年始は家で迎えたいから急いでタクシーを捕まえて帰ろうと思っていたんです。でも、タクシーが全然捕まらなくて、とっても閑散とした、街灯もない住宅街でお正月を迎えてガタブルしてました。お正月を迎えた瞬間に『あ、今年はこういうスタートだな』っておかしくなって笑いました。笑いって、ギャップがあるところで起こるんだなって(笑)」と、新年を迎えた瞬間に起こった意外な“初笑い”を明かした。
映画「決戦は日曜日」は全国公開中。
取材・文=田中隆信