バドミントンの実業団選手を題材にしたオリジナルTVアニメ「リーマンズクラブ」が1月よりスタート。神童と呼ばれるも、インターハイでのトラウマが原因で思うようなプレーができずにいた白鳥尊が、同じ営業部の先輩・宮澄建とペアを組み、サラリーマン生活を送りながら再起を懸ける。今回、主人公・尊を演じる榎木淳弥に作品への思いなどを聞いた。
――作品の第一印象をお聞かせください。
「実業団の世界を描いている作品は珍しいなと思いました。会社員生活がバドミントンにリンクしていて、相互関係があるのが面白いです。尊は一度挫折を経験して新たなチームで出発するんですけど、いろいろな障害を乗り越えていく過程で、仕事を通じて仲間と仲良くなっていきます。2つの側面を演じられるので、すごく演じがいがありそうだなと感じました」
――尊についてどんな印象を受けましたか?
「バドミントンしかやってこなかったので、人とのコミュニケーション能力がなく、会社員生活も最初は軽く見ている感じがしました。でも、1つのことに夢中になって、他がおろそかになってしまうことは誰しもがあることだと思うので、一生懸命過ぎて周りとうまくいかない感じは共感できました。ビジュアルは大人っぽいんですけど、実際は幼さや未熟さがあって、演じてみると子供っぽく感じました」
――演じる上で意識されたことはなんですか?
「会社員としてクライアントと話すシーンもあるので、プレーの時とは違う感じで表現するんですけど、その中でも尊ならではのコミュニケーション能力の低さや、気遣いの足りない部分は意識しています。バドミントンは息遣いの音が出ないスポーツと言われているそうで、キャラクターの顔がアップになっている時以外は、あまり息遣いの荒さは感じさせないようにしました」
――建役の三木眞一郎さんの印象はいかがでしたか?
「三木さんとレギュラーでご一緒するのは初めてでしたが、周りの方々と丁寧に接して、台本で思ったことははっきり言ってくださいます。スタッフさんともディスカッションをされていて、その姿勢は僕も見習いたいなと思いました。飲み会のシーンのアドリブでの掛け合いは楽しかったです」
――バドミントンの面白さや魅力はどんなところだと思いますか?
「学生時代に授業で習ったバドミントンは、シャトルをフワッと打ち返すイメージだったんですけど、プロだとすごいスピードでテンポ良く打ち合っているので、そのスピード感が魅力ですね。迫力が違います」
――もし、三木さんとペアを組むなら前衛と後衛どちらを選びますか?
「僕はあまり攻めるのが得意ではないので、前衛でブロックする方が向いていると思いますね。三木さんは身長が高いので後衛に立っていただいて、スマッシュをバンバン決めてもらいたいです(笑)」
――最後に、作品の見どころをお願いします。
「やはりバドミントンのシーンは気合が入っていて、尊は"先読み"という能力を持っているんですけど、初めて発動するシーンではBGMも相まって、すごくカッコイイです。リアルなバドミントンの動きと、アニメならではの派手さが良いバランスで描かれているのが見どころです。あと、尊は酔っぱらうシーンが多いんですけど、酔っぱらいの演技にもこだわったので、そこも注目していただければと思います」
文・撮影=永田正雄