映画「牛首村」(2月18日[金]公開)の完成披露試写会が1月19日に都内の劇場で行われ、舞台あいさつにKoki,、高橋文哉、芋生悠、大谷凜香、松尾諭、清水崇監督が登壇した。
同作品は、清水監督が手掛ける「恐怖の村シリーズ」の第3弾で、北陸最恐の心霊スポットを舞台にしたホラー。映画初出演、初主演で女優デビューを果たすKoki,が、不可解な出来事に翻弄(ほんろう)される女子高校生姉妹を一人2役で演じる他、高橋、芋生、大谷といった若手俳優が恐怖の渦に巻き込まれていく人々を熱演する。
舞台あいさつでは、Koki,が初めての演技について「素晴らしいチームの皆さんのおかげもあって、『演じることはこんなに楽しいんだ!』『こんなに自分が夢中になって好きになれるものなんだな』と気付かせていただきました」と告白。
すると、清水監督がKoki,を「一言で言ったら“ストイック”」と評し、「もちろんお芝居をやったことがないということで、正直、監督をする立場として不安はありました」と明かす。
「心配で『とにかくお会いしたい』ということで一度お会いした時に、彼女の表情と目つきと、『私、初めてです。何も分からないですけど、お願いします』という凛とした姿勢がものすごく素直で、純粋に真面目に(俳優道を)走ろうとしていたのが見えたので、それを見て『お芝居がどうあろうと、それを引っ張るのが僕の役目だし、こういう人と取り組めるのはホラーばっかり撮っている、薄汚れた自分を浄化してくれるような作品に挑戦できるというのは楽しいかもしれないと思い、頼みました。そして、期待以上のものをお芝居で返してもらえました」と振り返った。
また、Koki,は「監督からは本当に数え切れないほどのアドバイスを頂きました。その中で特に印象に残っているのが、“恐怖の緊張感”はほんの小さな目の動きとか唇の動きでも途切れてしまうので、(緊張感を維持するために)そういうところを気を付けながら演じていました」と回顧。
最後に、登壇者を代表して「この映画『牛首村』は、監督をはじめチームの皆さま、そして共演者の皆さまと一緒に一生懸命力を合わせて作り上げた作品なので、ぜひ一人でも多くの方に見ていただけたらとてもうれしいです」とあいさつ。
さらに、感極まって涙を流しながら「私はチームの皆さまに心の底から感謝しています。最初に“演技”という経験を、清水監督の下でさせていただけたことを本当にうれしく思います」と万感の思いを語った。
※Koki,のoはマクロン付きが正式表記
◆取材・文=原田健