真彩「初めてお会いした瞬間、習字みたいなフォントで『優』っていう漢字が浮かんだんです(笑)」
真彩:健ちゃんの舞台での在り方や、役に対しての向き合い方はすごくシンプルでニュートラル…。いつもすてきだなと思っていたんです。以前自分が色々と悩んでいた時、当時まだお会いしたことがなかったのに「きのこいぬ」という漫画を貸していただいて…。
浦井:そうなんです、当時知人からすごく悩んでいるらしいと聞いて、励みになることがあればと思って漫画を貸したんです(笑)。
真彩:その時のやり取りで「この方は人間の本質的なところ、大事な部分はどこかということがとても見えている方だ」と思いました!
浦井:紙に触れるっていうリラックス方法をすすめてみたらどうだろうって思ったんです。それにあの漫画には、自分も色々助けられたので。
絵のタッチはゆるい感じなんですけど、日常の中で忘れてしまうような大事なことが描かれている漫画だったからおすすめの1冊ではあったんですけど、ご丁寧にお手紙まで返してくださったんですよね。
真彩:どうにか感謝をお伝えしたく…。あの漫画を貸してくださって、本当に救われました。
浦井:いえいえ! 逆に僕もお手紙をいただいて、お役に立てたのかなとうれしかったです。
僕も実際お会いするまでに色んなことを考えていましたが、なっちゃん(真彩)がミュージカル界のために皆さんと明るく切磋琢磨している姿を目の当たりにして励みになりました!
真彩:私も子供の頃からずっと観ていた雲の上の存在のようなミュージカルスターの方が、ちっぽけな私のことを考えてくださるっていうそのお心遣いが本当にうれしくて…。本当にありがとうございました!
私はいつも人を見た瞬間にその人のエネルギーや空気感を感じるんですけど「笑う男―」の稽古場で初めて浦井健治さんにお会いした瞬間、習字みたいなフォントで「優」っていう漢字が浮かんだんです(笑)。
浦井:(笑)。習字みたいな字なんだ(笑)。
真彩:はい(笑)。初めてお会いしたのに、会ったことがあるような気持ちになったんですよ。実際にお会いしたらどうなるんだろうってずっと思っていたんですけど、ほっとしました!
ミュージカル俳優さんってそれぞれ個性があると思いますが、健ちゃんはすごくあったかいエネルギーの人だなぁと思います。
漢字と一緒に色のイメージも浮かぶんですけど、健ちゃんはヒノキのようなクリーム色!
浦井:クリーム色かぁ! じゃあ! 井上芳雄さんは?
真彩:ブルーをグレーに近づけたような感じです! ご挨拶程度でしかお会いしたことがないので、イメージですが…(笑)。