「スターにはなれませんでしたが」
半年に渡りインタビューをしていただいたり、仕事仲間・先輩と対談させていただいたりしました。昨年はYouTubeの「街録チャンネル」や様々な雑誌で半生を振り返る取材をしていただき、「自分ってどんな人生だったかな」と振り返る機会が多くいただいた2021~2022冒頭となりました。お付き合いいただいた皆様ありがとうございました。
自分自身のインタビューに関しては今のこの瞬間も「誰が興味あるんだろう?」とまだ思ってるので、それはそれですが、対談企画はとても有意義な時間となりました。
もっと対談したい相手がいます。仕事場で一緒だけどゆっくり話したことはない、でも色々聞いてみたいなという人が山ほどいることに気がついたのです。
コロナの影響もあってそういった打ち上げ的な集いが一切開催されていないのもあるし、そもそも僕自身がそういった場に参加しないタイプなのでそもそも話す機会もなく。「対談」という仕事として、相手とお話させていただける機会を設けることができたのは、理想的だったのかもしれません。
そして。自分の半生を通して改めて気が付いたこと。「スターにはなれませんでしたが」ということです。
そもそもなろうとすらしていなかったことにも改めて気がついて。芸能界は明るくキラキラした現場で、夢とか希望とか自尊心とか野心とか野望とか、結構そういったワードがばちっとはまる職場なのだと思います。
僕はお笑いが好きで、ラジオも好きで、その2つがとにかく好きでこの世界に入りました。どこかで自分的な勘違いもできず「いけるな」と思ったこともありません。
でも、「人気者になること」というこの世界で生きてくにあたっての絶対条件は満たせなそうな、そんな気がしながらもごまかしてごまかしてやっていた20年間の結論がしっかり出たようなことを、はっきり再確認できたこの数年間でした。芸能界で活躍する皆さんはセンスもそこに対する努力も野心もちゃんとある「スター」ばかりです。
ここ数年は裏方(放送作家)の仕事のオファーをいただくことが増えて、仕事といえば人前には出ないで企画ばかりを考えている時間が長いのですが、自然にそういった流れになったのはやはり「そこに向いていたから」「そこで求められる何かがあったから」だと思います。
担当番組も15前後を増えたり減ったりしていて、一般的な放送作家としてはかなり数の多いほうだと思います。依頼いただけるということはありがたく、そこに慢心せずにお金をいただくだけの仕事をまずしようと思うばかりです。
出演者としての仕事も放送作家も脚本家も依頼がいただいてはじめて成立する仕事です。
ということは「自然と」自分にできそうな仕事しか残っていかないんですよね。いただいた仕事を見渡すことで「自分らしさ」を再発見するようなこともできるのだな。と思えたりもします。
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