ドラマ大好きアーティスト・BLUE ENCOUNTの田邊駿一が熱く熱くドラマを語る連載コラム第5回。
今回は1月スタートドラマから、田邊が特に気になった2本をご紹介。
1月からのドラマも出そろいましたが、皆さん面白いドラマを見つけられていますか? 僕は、今クールは何となく前クールとはまた違って、いろいろなことを考えさせられるドラマが多いかもと思いながら楽しんでいます。
特に毎回クオリティーの高さに驚かされているのは「ミステリと言う勿れ」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。菅田さんの整くんいいですよね。カレーを煮込んでいるときのワクワク感や家に帰れないと分かったときの絶望感など、ちょっとしたときの感情がすごくいいんですよ。大げさな感じやわざとらし過ぎず、表情がちゃんと顔に出て僕たちに伝わるというか…。そのリアル感にハッとさせられます。もちろん菅田さんが上手なんですが、きっとこの年の俳優さんならではの表現の仕方なんじゃないかなって、お芝居のことは不勉強ですが勝手に思ったりして(笑)。先日、「金田一少年の事件簿」がリメークされる話が発表されていましたが、この作品もそういう風にその時代、その時代の整が誕生しても面白いかも…とまたまた勝手に物語の伸びしろを感じました。でも、その前に映画化などしてもらって、大スクリーンで見たい気持ちもあります。
特に第1話を見てすごい!と感じたのは、物語のラスト、取調室で見せたエンケンさん(遠藤憲一)が演じた薮刑事の涙とそこに対峙した整の表情でした。ちょっとずつエンケンさんの目が赤くなって、ここで流れるんだ!みたいなタイミングで目頭から涙が落ちていく…。いぶし銀の涙の演技って伝わるものがたくさんあって、正直、見ていてグッときました。そんな中、整はその涙に揺れ動くことなく、家族の立場に立ちながらもあくまでも結果と原因の話をしていて…。もし僕があの場にいたら、絶対、感極まって説教してしまっていたと思うんですよ。というか、多くの人がもらい泣きをしながらアツく語ってしまうシーンだと思うんです。でも菅田さんが演じる整は淡々としていて。それが、それがすごく原作っぽくて良かったです。とても人間味溢れているのにどこか人間っぽくないというか、何というか性別がない感じがかなり魅力的です。
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