「新テニミュ」中学選抜メンバーと“Genius10”死闘の行方は…「The Second Stage」熱く開幕!
2.5次元ミュージカルの草分け的存在、「テニミュ」ことミュージカル『テニスの王子様』の新シリーズ、ミュージカル『新テニスの王子様』の最新作が、「ミュージカル『新テニスの王子様』The Second Stage」として1月28日(金)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で幕を開けた。
2020年に始動した「新テニミュ」シリーズは、「テニスの王子様」以上に舞台化が困難かと思われた「新テニスの王子様」を舞台化したもの。「テニミュ」OBの出演や、現在のミュージカル界をけん引するベテラン俳優の起用など、これまでの歴史を踏襲しつつ、新たな試みも取り入れられている。
シリーズ第2弾となる本作では、越前リョーマ(今牧輝琉)、手塚国光(山田健登)、跡部景吾(高橋怜也)ら中学選抜メンバーの前にU-17(アンダーセブンティーン)選抜上位メンバー、通称“Genius10”が勢ぞろい。中学選抜メンバーは、彼らと日本代表の座をかけてシャッフルマッチに挑むこととなる。
原作同様、高校生とは思えぬ迫力をかもし出す“Genius10”の面々。爽やかさ、明るさが際立つ中学選抜メンバーの楽曲とは対照的に、そのお披露目ともいえる楽曲は激しいロック調で、早くも彼らのただならぬ強さがにじみ出る。
そうして幕を開けたシャッフルマッチは、もはやスポーツというよりバトル、死闘の様相。いずれも類まれな能力を持つ“Genius10”に、中学選抜メンバーがどう立ち向かっていくのか…という点が大きな見どころだ。爽やかで胸が熱くなる一戦もあれば、狡猾な策略や裏切り、果ては空間さえ操るスーパープレイも飛び出すのが「新テニミュ」ならではの面白さ。跡部と仁王雅治(蔵田尚樹)、亜久津仁(益永拓弥)と真田弦一郎(吉田共朗)といった“夢のダブルス”にもワクワクさせられる。
時に荒唐無稽ですらある展開が、「テニミュ」の歴史を踏襲するテンポのいい演出とキャッチーな楽曲、何よりキャストの熱演によって、リアリティーをもって舞台上に表現されている「新テニミュ」。本作ではリョーマの兄を名乗る越前リョーガ(井澤勇貴)も初登場しており、熱い試合展開だけでなく、リョーマとリョーガの不器用な絆の物語にも注目したい。
手に汗握る死闘を繰り広げたU-17の面々だが、ここから先はさらなる強敵が跋扈する“世界”が待っている。原作ではまさに“再現不可能”な展開も待ち受けているものの、「新テニミュ」なら…と、そんな期待を抱かせる「The Second Stage」だった。
「ミュージカル『新テニスの王子様』The Second Stage」の上演時間は、休憩込み約3時間予定。1月28日(金)~2月6日(日)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>、2月11日(金)~20日(日)に東京・TOKYO DOME CITY HALL、2月25日(金)~27日(日)に大阪・メルパルクホール大阪にて上演される。
【公演期間】
・神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>:2022年1月28日(金)~2月6日(日)
・東京・TOKYO DOME CITY HALL:2022年2月11日(金)~20日(日)
・大阪・メルパルクホール大阪:2022年2月25日(金)~27日(日)
【原作】許斐剛『新テニスの王子様』(集英社「ジャンプSQ.」連載)
【脚本/演出】上島雪夫
【作詞】三ツ矢雄二
【音楽】兼松衆
【振付】上島雪夫/井餘田修
【出演】今牧輝琉(越前リョーマ役)、山田健登(手塚国光役)、益永拓弥(亜久津仁役)、高橋怜也(跡部景吾役)、吉田共朗(真田弦一郎役)、蔵田尚樹(仁王雅治役)、川本光貴(丸井ブン太役)、長塚拓海(木手永四郎役)、平松來馬(遠山金太郎役)/佐々木崇(平等院鳳凰役)、秋沢健太朗(種ヶ島修二役)、大久保圭介(デューク渡邊役)、井澤勇貴(越前リョーガ役)、小野健斗(徳川カズヤ役)、岡本悠紀(鬼十次郎役)、相葉裕樹(入江奏多役・Wキャスト)、泰江和明(入江奏多役・Wキャスト)、畠山遼(大曲竜次役)、樫澤優太(君島育斗役)、輝馬(遠野篤京役)、楚南慧(越知月光役)、丸山龍星(毛利寿三郎役)/村上幸平(黒部由起夫役)、進藤学(柘植竜二役)/松山鷹志(越前南次郎役)ほか
(C)許斐 剛/集英社・新テニミュ製作委員会