――難しいなと感じられた部分はありましたか?
私はシンプルにリアクションがデカいんです(笑)。狙ってやっているわけでなく、純粋に反応したら変顔になってしまったということが結構あるのですが、風呂光でそれをやると役が成り立たないので、おちゃらけた感じは引っ込めてます(笑)。今までで一番控えめの演技かもしれないです。
――初めての刑事役はいかがでしたか?
「警察24時」のような番組でしか、実際にお仕事をしている姿を見ることはできないですが、どんなお仕事よりも恐怖と戦っているなと感じました。ドラマで漫画以上に描かれていて良かったなと思ったのは、男社会で生きていけないと感じているのと、女性としての非力さが葛藤の一部になっている部分。結局、力となると負けちゃうと思うので、そういう恐怖は絶対にあると思うんです。ですから、刑事であるだけでなく、女性であることに彼女自身がコンプレックスを抱いている役どころというのが、面白いなと思いました。
――風呂光と似ている、共感できると思う部分は?
風呂光はきっと態度や言葉に出さないだけで、揺るがないものは核心的に持っていると思うんです。絶対的な柱を持っているというところでいうと、私は自分が強い人間だとは思わないですが、自分の中の柱を武器に頑張ろうとするところは共感できる。この人になら疑問なく寄り添えるなと思いますし、やっていて違和感のない役だと思います。