磯村勇斗が1月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「前科者」の公開記念舞台あいさつが行われ、有村架純、森田剛、若葉竜也、監督を務める岸善幸と共に登壇。共演のマキタスポーツとの裏話を披露した。
磯村は「自分が演じた滝本は、苦しい過去があって、その経験があったからこそ刑事という仕事を選んだ。被害者遺族の苦しさだったり、被害者を出さない、加害者を生まないという環境を作るために日々事件を解決しようとしています」と役について説明し、「その中で、一つの連続殺人事件を追っていく中で、阿川と再会し、お互い消えない傷というか、過去の傷が痛みだす瞬間があったりして、少し複雑な心境を表現しないといけないなと思い、食らいついていきました」と演じる上での苦労も明かした。
有村とのシーンがスクリーンに映し出されると、「役柄的なものもあって、現場では必然的に口数は少なかったかもしれないです」と振り返り、有村も「何かを保ちたいというのもありましたし、現場自体、常に緊張感のある中で撮影していたので、皆さん、口数が少なかったんですよね。その中で唯一喋っていたのがマキタスポーツさんでした」と明かした。
すると磯村が「やめなさい(笑)」と止めに入り、「本当に、2日前にマキタさんが『磯村、俺、そんなに喋ってたか?』って気にしてて、SNSでツッコまれたんです」とマキタスポーツとのやりとりを話すと、有村は「でも、そのマキタスポーツさんがいてくれたことで、私が初めて『笑えた!』ってほぐれたので、助かりました(笑)」とフォローした。磯村も「マキタさんも『役作りで』とおっしゃってたので、きっと役として場を温めてくれたのかもしれないです」と感謝し、記事を読んだらまたマキタさんが言ってくると思うので、ここでちゃんと否定しておきます」と重ねてフォローした。
映画のタイトルにちなんで、自身を「〇〇者」と発表するコーナーでは、磯村は「気まぐれ者」と回答。「その場の気持ちで動いたりしますし、掃除をしていても、ちょっと違うところに目が行ったら、それをしてしまったり、すごく気まぐれです」とその理由を説明。司会者から「演技でも?」と聞かれると、「そうですね。気まぐれ演技をします」と答えるものの、「あ、それってあんまりいい言葉じゃない?」と瞬時に気づき、「それはやってないです。真面目にやってますよ(笑)」と笑顔で否定した。
本作は、原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画を実写化したもの。昨年11月に連続ドラマとして放送・配信され、1月28日(金)に映画版が公開され、現在全国公開中。磯村が演じる滝本真司は、警視庁の刑事で、有村が演じる保護司・阿川佳代の中学時代の同級生でもある。
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