2018年、吉本興業所属の芸人・タレント・ダンサー・アイドルの混合メンバーで結成された吉本坂46。2022年2月2日(水)に1stアルバム『That’s Life〜それも人生じゃん〜』をリリース、2月5日(土)に開催される「2nd&3rd Anniversary Live〜冬眠〜」を以て、“冬眠”という名の活動休止をすることが発表された。
吉本の中でも異色のユニットだったこのプロジェクト、メンバーである斎藤司(トレンディエンジェル)、金田哲(はんにゃ)、まちゃあき(エグスプロージョン)、田中シングル(8.6秒バズーカー)はどう感じていたのか。“冬眠”前に話を聞いた。
——2018年に結成された吉本坂46ですが、オーディションの頃から話題をさらっていました。振り返ってみて、一番の思い出は?
金田「昨今聞いたこともない6次審査までオーディションがあり、水着審査もあって。そして最終審査が行われる部屋に入ると、秋元康先生がいました。『実在したんだ!』と感動しましたね。芸能界に入っても会える人の方が少ないであろう秋元先生の前で歌と自己アピールをし、審査を乗り越えて僕らはアイドルとしてデビューできたので、貴重な経験をさせてもらいました」
田中「2019年末に開催した、1周年記念ライブは楽しかったな」
まちゃあき「お客さんがたくさん入って、みんなペンライトを持ってくれてね」
田中「しかもメンバーが芸人としてキャリアを積んでいる人だらけだから、リハでは超適当なのに、本番になるとめっちゃ仕上がっているという(笑)」
金田「あとリハでは、おじさんがおじさんに怒られているという貴重な光景が見られましたね。60歳くらいのおじさんが、ステージ上のおじさんたちに向かって『ちゃんと人の話を聞きましょう』とガチ説教するんですよ(笑)。さすがに笑っちゃったもん。しかもリハをやろうとすると、ある人はカフェに行き、ある人は動画配信してるしで、全然集まらない(笑)」
田中「それなのに本番はちゃんとパフォーマンスできるんだから、すごいですよね。あと、みんなでワイワイやるのは本当に楽しかった」
まちゃあき「『全員集まれー!』って集められたり、学校みたいな感覚を久々に味わったよ。僕が忘れられないのは、やっぱり握手会。ちょっとこっぱずかしい気持ちで当日を迎えたんだけど、お客さんに面と向かって『ありがとう』と言える気持ち良さを味わえた。しかもお客さんがわざわざ自分のために会いに来て、喜んでくれている姿を見ると、こんなに楽しいイベントなんだと教えてもらえた気がしたね。握手会の後にライブをやると、さっき握手したお客さんが目の前で見ていて、違った絆でパフォーマンスできるのも新たな世界を見せられた感じがしました」
斎藤「うーん…(悩む)」
金田「いろいろありましたよ? 2018年末には『紅白歌合戦』(NHK総合ほか)の事前番組にも出させてもらったし」
斎藤「あったねぇ…。でも結局一番記憶に残っているのは、(サバンナの)八木(真澄)さんが手をグーパーする振りをできなかったこと。それをたかし(トレンディエンジェル)から聞いたとき、ショックでしたよ。『こんな人がいるのか、同じグループに』と(笑)。僕は本気でアイドルをやりたかったので…。そしてあの思い出を超えるものがないのが、ちょっと悔しいです(笑)」
金田「しかも八木さんは握手会で、握手の制限時間が来たら次にうながす“剥がし”と呼ばれる係の人に向かって『まだこのお客さんとしゃべりたいねん!』と主張して、剥がしを剥がすという。 “剥がし剥がしアイドル”になっていました」
斎藤「あれは革命ですよ(笑)」
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