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℃-ute解散から5年を前に――鈴木愛理が楽曲制作で感じた心の変化「“過去の自分を認めていってあげたい”という言葉にプレッシャーを感じていたのかな」<インタビュー>

2022/02/05 11:00

3rdアルバム『26/27』をリリースした鈴木愛理
3rdアルバム『26/27』をリリースした鈴木愛理 ※ザテレビジョン撮影

アイドルが憧れるアイドルグループと言われた℃-uteのメインボーカルとして活動し、2017年のグループ解散後はソロとして歌手やモデル、女優など多方面で活躍中の鈴木愛理。そんな彼女の3枚目となるアルバム『26/27』(ニーロクニーナナ)が2月2日に発売された。同アルバムには、鈴木が26歳から27歳の2年間に制作した楽曲が収録。その制作過程で、自ら遠ざけていたアイドル時代に培った“ギア”を再び使うようになった理由、さらに℃-ute解散から5年となる節目の年を迎えた心境を鈴木が語った。

最新アルバムは「どういうふうに心が変わってきたのかが全部歌声に出ています」


――約2年ぶり、通算3枚目となるアルバムが発売となりました。

前回のアルバム『i』から2年ほどリリース期間が空いてしまったので、ファンの方に対して「お待たせしました!」という思いでいっぱいです。今回のアルバム『26/27』には、26歳、27歳の2年間で作った楽曲がまとめられていて、この期間に自分自身が感じてきたことや、どういうふうに心が変わってきたのかが全部歌声に出ています。

その時々の自分が収録されていて、自分の写真アルバムみたいな感覚で聴ける内容に仕上がったんじゃないかなって思います。2020年の最初に録った歌もあるので、個人的には少し恥ずかしい部分もあるんですけど(笑)。

――2年という制作期間の中で、思い出に残っているエピソードなどはありますか。

いろいろなベクトルの思い出があるんですけど、「Let The Show Begin」という曲は、コロナの影響で中止になってしまった初の横浜アリーナ公演で披露する予定で作っていた楽曲だったんです。なので、中止になってしまった日のこととか、1日だけやったリハーサルを思い出しますね。

でも、ファンの方も横アリに行きたいと言ってくれているし、この曲を聴くと自分自身も必ず夢はかなえたいって思えてくるので、次のチャンスがあったら満を持して横浜アリーナのステージに立ちたいです!

「鈴木雅之さんと歌う機会をいただけたことが大きかったと思います」


――ソロアーティストとしてデビューした頃と今を比べて、楽曲などに変化はありますか。

2018年6月に発売した1枚目のアルバムは、今と比べてバキバキに踊る曲が多いというか、鈴木愛理の曲というよりも、鈴木愛理を飾ってもらう曲が多かったイメージです。

元々ソロでデビューするとなった時、たった1人で3、4分という1曲の世界観や、2時間のライブを作り上げていかなきゃいけないことに不安を感じていたんです。いろいろと足りない部分が自分にはあるんじゃないかなって。

それまではグループとして活動していて、他のメンバーがいろいろなところをカバーしてくれていました。でも、その支えがなくなった時の自分に自信が持てなくて、それを補う意味でも、1枚目のアルバムは自分を飾ってもらうような楽曲が多かったんです。

今回のアルバムを制作していた2年間はいろいろな環境の変化が多く、心境の変化も大きかった。そこが『26/27』という作品に表れているのかなって。すごく素直に歌える楽曲が増えたと思います。

――どういった心の変化が大きかったのでしょうか。

やはり一番は鈴木雅之さんと「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」を歌う機会をいただけたことが大きかったと思います。

それまでは自分の苦手なことや気になっていることに目を背けがちだったんですけど、マーチン(鈴木雅之)さんと歌うときは「自分のいろんな引き出しを開けよう」とか考えている暇もなかった。

「持っている引き出しを全部出そう!」って何も考えずにトライしたら、マーチンさんと歌った時に自分が使わないようにしていた、15年間のアイドル人生で培ってきた母体のようなギアに無意識のうちに入ったんですよね。「あ、これが私なんだ」って。

このギアは使いたくなかった訳ではないんですけど、これに頼ってはいけないみたいな思いがソロになってからの自分の中にあって。過去の自分を認めていってあげたいと口に出していたものの、その言葉に対して自分自身がプレッシャーを感じていたのかなって気付くこともできました。

変なふうに遠回りせず、今の気持ちを感情のまま歌うことが自分らしさっていうものにつながるんだなって。ちょっと遠回りしたんですけど、この2年間で気が付けた。今は音楽に対して素直になってステージに立てているし、着飾ることなく自分のまま出られる。今までの中で一番「歌っている時間が好きだな」って思うことが増えました。

下に続きます
26/27 (初回生産限定盤A)
26/27 (初回生産限定盤A)
鈴木愛理 (アーティスト)
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