「THE FIRST」の“卒業式”にBE:FIRSTら勢ぞろい!SKY-HI「何回生まれ直しても君たちと出会いたい」
SKY-HIの登場で幕開け…「THE FIRST」が紡いできたストーリーを追体験
コロナ禍という状況を反映し、密を避けるためエリアごとに時間差での入場となったぴあアリーナMM。徐々に埋まっていく会場にはSKY-HIのライブ音源が流れ、ライブへの期待を高めていく。そして満員となった開場の客電が消えると、ステージ上の巨大モニターには「THE FIRST FINAL」という文字が浮かび上がり、続いてSKY-HIがオーディションの中で発してきた、プロジェクト立ち上げのきっかけや参加者やオーディションへの思い、そしてBMSGや音楽シーンへのメッセージ群がコラージュ的に映し出された。
そして映像が終わると、ステージにはSKY-HIが1人で登場。先にネタバラシのような形になってしまうが、この「THE FIRST FINAL」は、「THE FIRST」が紡いできた一つの物語を、再体験し、再確認し、再構築するといった構成となっていた。それはこのステージのオープニングが、SKY-HIの歌う「To The First」から始まったことからも気付かされる。このオーディションを自己資金を使って立ち上げたSKY-HI。前例のないプロジェクトゆえに、スタート当初には約1年半を経た先に「ぴあアリーナMM」をフルハウスにすることなど見当もつかなかっただろう。その意味でも「To The First」をソロで歌う彼の姿には、このプロジェクトを始めた瞬間とその決意がオーバーラップし、これから始まる物語の序章を感じさせる。
そして「Let's get started!(さあ、始めよう!)」という言葉に続いて3次審査の課題曲でもあった「Mr.Psycho」を披露。「全て燃やすか/這いつくばるか」と歌われるように、成功の全く約束されていない、未知のプロジェクトを立ち上げ推進するには「Mr.Psycho」と呼ばれてしまうような精神力が必要だったことを感じさせられる。そしてこの曲にはSHUNTOとSOTAが参加し、ラストではこの日に登場する15人の「THE FIRST」出身者たちも登場。フォーメーションを組んでのダンスを見せ、「THE FIRST」チームの結束力の高さと、SKY-HIが始めた「THE FIRST」が、オーディションを通してこういった仲間を生み出したことをビジュアルとしても表現する。
「THE FIRST FINAL!こうやって集まっていただいて心からうれしく思います」というSKY-HIからの言葉に続いて、この日登場するメンバーが紹介される。改めて年齢もスタイルもバラバラなメンバーだと気付かされるが、「“こんなイケてるチームなんざ他にない”ぜ!」という言葉から「Snatchaway」へ。edhiii boiが曲のリードを取り、SHUNSUKEもマイクを握る構成となり、SKY-HIと共にトリオで歌う姿は、才能と努力に年齢は関係ないことを感じさせられる。