俳優の古川雄大が2月6日、都内にて開催された舞台「シラノ・ド・ベルジュラック」公開ゲネプロおよび取材会に、馬場ふみか、浜中文一、翻訳・演出の谷賢一氏と共に出席。馬場が、古川の稽古中の様子を明かした。
同作は、17世紀フランスに実在した詩人にして剣豪、壮麗で高潔無比で自由な精神をもつシラノを主人公にした、エドモン・ロスタンによる戯曲のマーティン・クリンプ脚色版。谷氏が翻訳・演出した日本初上演の本作では、10年ぶりのストレートプレイ主演となる古川がシラノを演じる。
ゲネプロを終えた古川は「演出の谷さんにしかできない、ここでしか見れないものが出来上がったんじゃないか」と自信。
「このタイミングでコロナというものがまたはやってきてしまって、大変な稽古場でしたし、とても緊張感に包まれた状態でしたけれど、先日開幕した北京オリンピックに向けて選手の皆さまが頑張っていることを励みにして、僕らも一致団結で頑張れたような気がします」と、オリンピックに刺激を受けたことを明かした。
同作ではラップも披露。古川は「漠然とラップというものは分かっていたんですけど、知れば知るほど本当に奥深い世界」と口にし、「音楽もそうですし、リズムの取り方、言葉の溜め方だったりで何十種類、何百くらいのジャンルがある。ただ垣根があってないようで、熟知した人しか耳で分からない」としみじみと語った。
また、現場での古川の様子を聞かれた馬場は「すごくいっぱいドーナツを食べていました。昼から夜までの稽古で7個ドーナツ食べていて、すごくビックリしたんですよ」と暴露。
さらに「いつも最後まで稽古場に残って、みんなが帰った後もずっと本を読んでいる姿を見ると、本当にすごく真面目ですてきです」と座長らしい一面も明かしていた。
◆取材・文=山田健史