ハンドボール日本代表の主将として2021年の東京オリンピックに出場した土井レミイ杏利が、初の書籍「レミたんのポジティブ思考“逃げられない”なら“楽しめ”ばいい!」を日本文芸社より2月15日に発売された。フランス人の父と日本人の母の間に生まれ、幼少期からハンドボールに触れてきた土井の半生を通じ、ポジティブ思考のメッセージを世に送る同作。一時は現役引退も決意した大学時代の怪我、語学留学のために向かったフランスでのプロデビュー、そこで受けたアジア人ならではの人種差別、日本代表主将としての活動など、さまざまな内容がつづられている。“レミたん”としてTikTokで400万人以上のフォロワーを抱える土井のハンドボールへの思いや人生観を聞いた。
エースとキャプテンではメンバーに対する伝え方が違う
――昨年引退表明された日本代表を経て、現在もプロのハンドボール選手としてご活躍中ですが、今回の書籍のお話をいただいたときはどう思いましたか?
僕の自叙伝なんて需要あるのかな?とは思いましたね。でも、自分のことを語るだけでなく、いろんな苦悩をどう乗り越えてきたかというところまで語ったら少しは価値もあるかなと思って。読んでくださった方に次の日からもっと頑張ろう!っていう活力にしていただける本になったらいいなと思いました。
――これまでもソクラテスから長渕剛さんまで、さまざまな方の名言をノートにまとめていたそうですね。
いろんな方々の言葉に支えられて生きてきましたね。言葉の力って、大事だなと思います。チームのキャプテンをやっていてもそうですけど、自分の伝えたいことがメンバーに伝わらなかったら意味がないですから。人の心を動かせるような言葉の選び方はすごく考えます。
――「俺の背中を見て、ついてこい!」というだけではないわけですね。
エースはそれでもいいかも知れないですけど、キャプテンが言うことではないですね。「何だ、この人?」って思われちゃいますよ(笑)。そこはきちんと言葉を使って、みんなをまとめていかないとダメですね。
――池上彰さんの本も読まれているとか。
池上さんに関しては難しいニュースも簡潔に分かりやすく伝えられるし、どんな質問をされてもちゃんと答えが返ってくるのがすごいなと思っていました。元々、本を読むことは好きで、特に自己啓発書というか、学びのある本をよく読んでいましたけど、池上さんの「伝える力」という本はすごく勉強になりました。
――土井さんの今回の著書も池上さんと同じ売場に並べられるかもしれませんね。
そうなったら光栄です(笑)。僕自身もスポーツの本というよりは自己啓発系の本だと思っているので。
「第46回日本ハンドボールリーグSEASON 2021-2022」今後の試合スケジュール
「ジークスター東京 vs 湧永製薬」2月19日(土)昼4:00、会場:アリーナ立川立飛(東京)
「ジークスター東京 vs トヨタ紡織」
2月23日(水・祝)昼3:00、会場:港区スポーツセンター(東京)
「ジークスター東京 vs 琉球コラソン」
2月27日(日)昼3:30、会場:21世紀の森体育館(沖縄)
【URL】https://www.zeekstar.tokyo/tickets