俳優の馬場ふみかが2月6日、都内にて開催された舞台「シラノ・ド・ベルジュラック」公開ゲネプロおよび取材会に、古川雄大、浜中文一、翻訳・演出の谷賢一氏と共に出席。古川との共演シーンで驚いたことを明かした。
同作は、17世紀フランスに実在した詩人にして剣豪、壮麗で高潔無比で自由な精神をもつシラノを主人公にした、エドモン・ロスタンによる戯曲のマーティン・クリンプ脚色版。谷氏が翻訳・演出した日本初上演の本作では、10年ぶりのストレートプレイ主演となる古川がシラノを演じる。
ゲネプロを終えた馬場は「これだけ大変な状況の中、こうして明日開幕を迎えられることが本当にうれしいです」と歓喜。
「こうして舞台上に立てていること、お客さまに見ていただけることが、本当にうれしい。稽古をみんなで頑張ってきたので、皆さんにしっかり見ていただきたいなと思います」と口にした。
主人公・シラノが鼻にコンプレックスを持っていることに絡めた「出演者のコンプレックスは?」という質問には、古川が「いっぱいあります。人の2、3倍はある人間です」とした上で、乾燥肌の悩みを告白。
馬場は「手を握るシーンがあるんですけど、本当にびっくりするくらい乾燥していて。いつもハンドクリーム塗っているけど、乾燥しているから心配しています」と古川の乾燥ぶりを明かしていた。
馬場のコンプレックスはというと「(自身が演じる)ロクサーヌって、自分の気持ちだったり思っていることをストレートにどんどん言えるタイプ。私は大事なことほど言えないタイプなので、そこかな」と回答。続けて「余計なことはいくらでも言えるんですけどね」と笑いを誘っていた。
◆取材・文=山田健史