2022年6月に公開される水谷豊監督作品第3弾『太陽とボレロ』の追加キャスト3名が2月15日に発表され、石丸幹二、町田啓太、森マリアが主要キャストで出演することがわかった。
本作はクラシックのオーケストラを題材に、音楽を愛する普通の人々の人間模様を洒脱なエンターテイメント作品。檀れいが演じる主人公・花村理子は音大を出たものの音楽の道をあきらめ、家業を継ぎ、地元でアマチュア交響楽団を主宰し音楽に触れ、愛しつづけてきた。18年間個性豊かなメンバーと共に活動してきたが楽団の経営が苦しくなり歴史に幕を閉じる決断に迫られる。
主人公・花村理子とともにアマチュア交響楽団を支える中古車販売センター社長の鶴間芳文役を石丸幹二が演じる。石丸が演じる鶴間は、主人公・花村理子と共に楽団を立ち上げ、さまざまな苦難を背負う理子の唯一の理解者という役を演じる。
その鶴間の会社で働きながら交響楽団でトランペットを演奏する田ノ浦圭介役を演じるのは、若手の注目俳優町田啓太。町田が演じる田ノ浦は、心の奥底では音楽や楽団を愛しているもののストレートに言葉にできず、擦れたように見えてしまう役になっている。本作で水谷監督の演出と出会い、演じることを改めて深く追求したという町田の演技、そして本作出演にあたり、夢に出るほど練習したというトランペット演奏にも注目だ。
続いて、主人公・花村理子の洋装店で働きながら交響楽団のヴァイオリン奏者を務める宮園あかり役は本作が映画初出演となる若手女優森マリアが演じる。森が演じる宮園あかりは「ヴァイオリンこそ我が人生！」と話すほど音楽を愛している。しかし、経済的な問題からプロになることを諦めるやっとの思いで入団した交響楽団が解散するという現実に向き合いながらも、希望を持ち続け明るく前を向いて楽団を支える役になっている。自信が8年間続けていたヴァイオリンをもう一度徹底的に練習し、映画初出演にして、交響楽団の第一ヴァイオリン奏者という大役を果たした。
石丸幹二 コメント
「これまで映画やドラマでご一緒させていただいた大先輩の水谷さんが、監督をなさる。それも近々！と伺った瞬間、心の中で『出たい！』と願っていました。それが叶った時は嬉しかったですね。最初に脚本を拝読した時、鶴間は二枚目かと思ったので、檀さん演じる理子を格好良く支えたいなと思ったのですが、見事に別方向に導かれました。監督は、僕の芝居に寄り添った形で、想像をはるかに超えるシチュエーションに引っ張ってくださったんです。そうして出来上がった鶴間を、観客の皆さんには微笑ましく思っていてだけたら嬉しいです。個性派の俳優陣が演じる登場人物たちは、皆、クソ真面目に立ち向かって行きます。が、そのさまは、どこかおかしくて、愛おしい。最後の彼らの笑顔が、きっと皆さんの笑顔につながると信じています。是非劇場でご覧ください」
町田啓太 コメント
「今回水谷組に参加できると聞いてすごく嬉しかったです。現場に入り、毎回監督に演出のアイディアをいただくのですが、なんで俺は気づかなかったんだろうと悶々とし、自分なりに咀嚼して出せるかが毎回の課題でしたが、実はそれが楽しかったです。圭介というキャラクターは交響楽団のトランペット奏者です。自分自信、トランペットは小学生の頃少しだけ触れたことはあったのですが、とにかく音を出すのが難しくて苦戦しました。ですが、合奏のシーンではプロの方々と音楽を奏でることができ、今後の人生でもうないだろうなと思ったので貴重な経験をさせてもらいました。撮影は今まで味わったことのない感覚が終わって欲しくない時間でした。その雰囲気などが映像を通して伝わると思うので、皆さんに見ていただきたいです。また、本編ではチャーミングな人たちも、楽器を持つと雰囲気がガラッと変わるので、是非そこにも注目して見てください」
森マリア コメント
「この作品に出演が決まったとマネージャーさんから聞いたときはただただびっくりしました。私が演じる、宮園あかりは明るくはっきりとした性格で、ヴァイオリンのプロの道を諦めなければならない状況でも、弾くことを諦めずアマチュア交響楽団で演奏している一生懸命な女性です。そんなあかりを体現できるよう、ひたすらヴァイオリンの練習をしました。元々楽器を習っていたのですが、５年ぶりの演奏だったのでとにかく必死でした。ですが、弾いていくうちにどんどん楽しくなっていき、私の一部だと思えるようになりました。初めての映画出演で、上手くいかず悩んだことも多かったのですが、監督がかけてくれる言葉の一つ一つが魔法みたいで、演技を楽しむ気持ちを持つことができました。圧巻のオーケストラシーンはもちろん、楽団員一人一人のそれぞれの想いなど沢山のシーンを是非劇場でご覧ください！」
TCエンタテインメント
