同時に、人生は“逃げること”も大事だと説く。「怖いものっていうのはあるんです。ここは危ないと思ったら、“大逃げ”をしなきゃダメなんです」「一目散に逃げることは恥ずかしいことじゃなくてね、大事なことなんです。いじめとかあるでしょ? 何もかもいじめに“向かっていく”っていうやり方はダメなんです。ダメだったら転校しちゃえばいいんですよ。もう逃げろ、そこにいるな、と。生きていく術(すべ)ですね」と力を込めた。
「大きく逃げている人はやっぱり大成しています」ともいう。「覚悟とか、みっともないとか全部捨てて、もう遮二無二、懸命に逃げる。逃げたら笑われるかなとか、そんなことは言っていられないぞという逃げ方をすれば、大丈夫なんじゃないでしょうか。そういう考え方は、現代的でもあるんじゃないですかね」とも語った。
林先生、しみじみ「本当に大人だなと」
最後に、林先生からコロナ禍で苦しむ若者へのメッセージを求められると、「コロナっていうのは向かい風みたいなもの」とし、「だけど私は、若い人に『道を選ぶなら向かい風になる道を選びなさい』と。苦労をすれば、苦労をしている人たちが見える。それからもう一つ、苦労をするということはどういうことかが自分で分かるから」と、困難な道をあえて選ぶことの意味を語った。
経験に裏付けられた重みのある言葉の数々。インタビューを終えた林先生は、伊集院氏の印象を「本当に大人だなと。いろいろなお考えがあって、言葉にしたのはほんの一部で。でも、そういう思いをいちいち表に出さないのが、大人の一つのやり方なんでしょうね」と感慨深げに語った。
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