2021年のエンタメ界を象徴する大ヒットコンテンツといえば「東京卍リベンジャーズ」だろう。原作コミックはもちろん、アニメや実写映画も軒並み話題となったが、同じようにアツく盛り上がっていたのが舞台版だ。2021年8月に実力派キャストを迎え、抜群の再現度と熱量で上演された第1弾に続き、このたび第2弾となる舞台「東京リベンジャーズ」-血のハロウィン編-が始動。3月18日(金)より順次、大阪・東京で開催される。本作でも過酷な運命に立ち向かう主人公・花垣武道を演じる木津つばさに、アツ過ぎる思いを聞いた!
どこに行っても「タケミチ」と言われます
――初の舞台化だった前作の反響はいかがでしたか?
木津:もう、すごかったですね。元々原作として人気がある作品で、共演者の皆さんも本当にステキな方だったので、どんどん広まっていって。最終的には、どこに行っても「タケミチ!」って言われてました。今でも「そんなに!?」っていうくらい言われます(笑)。今はコロナ禍でお手紙を受け取れないので、お客さんの反響はSNSを見るしかなかったんですけど、みんな「リベステ、リベステ」って言ってくれて感動しました。「早く続編をやってほしい」という声もたくさんいただいて、今回実現しました。皆さんのおかげです。
――改めて振り返って、木津さんにとって第1弾はどんな作品でしたか?
木津:舞台に立っているときは一心不乱で夢中になっていて、出演者全員が演劇のことを大好きなカンパニーでした。作品が作品だけに、アツいんですよ。「みんなでテッペン獲ろうや!」みたいな(笑)。そういえば、僕、前作で初めて経験したことがあって。公演が始まってしばらくして、自分に対して「何か違うな」と思ったときがあったんですね。それで、戒めだと思ってみんなの前で「すいませんでした!俺、こんなんじゃないっす!」って。「終わりに向かっていくのが嫌です。毎回初めてだと思って舞台に立ちたいっす」って言ったら、みんなが「ッシャー!」「おっしゃ、行くぜ!」みたいな感じになって(笑)。普段はあまり弱音を吐かないタイプなのですが、そのときはもうバッチバチでしたね。
千秋楽の日の夜は、真っ白に燃え尽きました
――前作の期間中は、アニメも放送中、実写映画も上映中と「東リベ」が最高潮に盛り上がる時期でしたね。
木津:僕も映画を映画館で拝見させていただきました。血が出て雨が降って、ボロボロになりながら闘う姿を画面を通して見て感動しました。でも舞台は血も出ないし雨も降らないし、何が行われているかを舞台の風景だけで見せなきゃいけない。しかも前作は映像も使わず、映像と音だけで表現していました。だからこそ、全力でやる熱量の部分では負けてないなって思います。個人的にも、2021年の上半期はいろいろあって舞台に上がれなくて…。その思いが全部爆発しましたね。マネージャーさんとも「この作品で勝負をかけよう、全部取り返そう」と話していたくらいですし、自分を役者だとは思ってなくて、「とりあえずここにいます、舞台に立ってます。見てください!」って。
――“ゾーン”に入るような状態だったんですね。
木津:そしたらもう、あれよあれよという間に気持ちがどんどん高いところに行って、体が追い付かないくらいでした(笑)。千秋楽の日の夜はすごかったですね。「あしたのジョー」みたいな…真っ白に燃え尽きました(笑)。自分では分かりませんでしたが、公演中も周りから「ヤバい」って言われました。舞台に出てボロボロになって袖に帰ってきて、そのまま次のシーンに出るときの僕がヤバかったらしくて(笑)。大体、袖にハケるということはシーンが切り替わるということなんですけど、グワーッとなったままハケて、そのまま次のシーンに出ていたみたいなんです。「話しかけられないくらいだった」と言われました。
■舞台「東京リベンジャーズ」-血のハロウィン編-
大阪公演(COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール):3月18日(金)~21日(月)
東京公演(サンシャイン劇場):3月25日(金)~4月3日(日)
脚本・演出=伊勢直弘
出演=木津つばさ、植田圭輔、上田堪大、赤澤燈、花瀬琴音、野口準、中尾暢樹、相澤莉多、中島大地、新田健太、菊池修司、結城伽寿也、陳内将、松田凌ほか
※3月21日(月)の2公演と4月3日(日)の2公演はDMM.comにてライブ配信も実施予定
(C)和久井健・講談社/舞台「東京リベンジャーズ」製作委員会