鈴木伸之と犬飼貴丈が出演する「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」(毎週木曜夜11:59-0:54、読売テレビ・日本テレビ系)。鈴木演じる公安捜査官と犬飼演じるヤクザのハードボイルドでありながら、チャーミングかつセクシーなバディが視聴者の注目を集めており、放送時には番組関連ワードがTwitterのトレンドを賑わせることも。また同作はコミックを原作としたドラマだが、原作ファンからも好評だ。原作の良さを損なうことなく生かし、ドラマならではの良さをプラスして実写化することに成功した制作の裏側を「ケイ×ヤク」のプロデューサーである読売テレビの小島祥子氏に聞いた。
原作は、薫原好江氏によるコミック「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」(講談社「Palcy」連載中)。堅物で一本気な公安捜査官・国下一狼(くにした・いちろう/鈴木)と、ミステリアスでセクシーなヤクザ・英獅郎(はなぶさ・しろう/犬飼)、立場も個性も対照的な2人がバディを結成し、巨大な陰謀に立ち向かう。
一見ドライなようで実は互いを思い、心配する一狼と獅郎。2人のバディ感に原作ファンからも「原作へのリスペクトを感じる」「神キャスティング」などの声がSNSであがっている。
ハードボイルドと“ブロマンス”の融合
――本作は、Twitterでトレンド入りするなど話題になっていますね。
放送時、リアルタイムでTwitterのご感想も拝見しています。事件の展開を楽しんでくださっている方もいれば、一狼と獅郎の関係性を楽しんでくださっている方もいて、本当にありがたいなと思いながら嬉しく拝見しています。
――まず原作に惹かれた部分、ドラマ化しようと思われた経緯からお聞かせください。
縦軸でスケールの大きな事件が、横軸で主人公の一狼と獅郎の関係性が非常に丁寧に描かれていて、そのミステリーとブロマンス※のバランスの良さにまず魅力を感じました。タイドラマが日本でも人気ですけれど、そういった男性2人の関係性を美しく描く世界観とハードボイルドなサスペンスという2つが無理なく融合できる、ありそうでなかった企画ができると思ったんです。
(※ブロマンス=「Brother(ブラザー)」と「Romance(ロマンス)」を合わせた造語。強い絆で結ばれた男性同士の関係を表す)