藤原さくら、『ファイトソング』で姉御キャラを演じるも実際は「全然クールじゃない」人生を楽しむための“マインド”を明かす<インタビュー>

「ファイトソング」より (C)TBS

新たなことへの挑戦は「やってみたら意外と楽しい」


――“ラブストーリー×音楽”の作品は、演技初挑戦となったドラマ「ラヴソング」(2016年、フジテレビ系)以来かと思います。6年経った今、当時を振り返ってみていかがですか?

デビュー間もなかったので、全てが非日常でした。なので、日々知らない世界を見ることができて、大変だったけど、楽しかったですね。

周りのスタッフさんやチームの方々が、“いいものを作ろう”と思って取り組んでいるんだなというのが伝わってきて。ものづくりの魅力を改めて目の当たりにしましたし、たくさんの人に勇気を与えられる仕事だなと思いました。

――アーティスト活動のみならず、さまざまな分野で活躍されていますが、新しい分野に踏み出そうと思ったきっかけがあったのでしょうか?

昔からいろんなものに興味があるタイプで、せっかくやるなら自分が楽しく活動していきたいなと思うんです。その方が心身の健康に繋がる気がしていて。なので、面白そうと思ったことには挑戦していきたいと常に思っています。

――新たなことへの挑戦は恐怖心よりも好奇心が大きいのですね。

もちろん不安に思うこともありますが、やってみたら意外と楽しいことって多いです。

過去に自分がリリースした曲を今聞くと“恥ずかしい!”って思うこともありますが、その曲をすごく好きって言ってくれる方もいて。

「ある程度上達してからでないと恥ずかしくて見せられない」という人も多いと思うんですけど、自分がつたないと思うその過程も愛してくれる人がいたり、どんどんやっていくうちに作品が成熟したり、自分のスタイルが確立していくと思うんです。

演技も同じで、“私ができることも少なからずある!”と思わないと結局何もできない気がしているので、そういう前向きな気持ちも大事にしています。

目標は「コンビニで自分が作ったグミを売りたい」


――今後“表現者”としての目標や成し遂げたいことはありますか?

“表現者”ってきっといろんな形があると思うんですけど、今の目標はコンビニで私が作ったグミを売りたいなって思っています。

――思っていたよりもずっと具体的な目標で驚きました(笑)。

グミがすごく好きでよく食べるんですけど、今ファンクラブの企画でグミを作っているんです。グミって本当に奥深くて。私が何気なく食べているグミも、いろんな人が苦難して作られたものなんだなと感じる日々を送っています。

なので、理想的なグミを作ってコンビニで売ることが目標です、頑張ります!(笑)

――最後に読者へメッセージをお願いします。

きっと、このドラマが伝えたいことって、もちろん恋の楽しさもあると思うんですけど、今まで当たり前だと思っていた日常が尊いものだと気付くことだと思うんです。

空手一筋で恋を知らずに生きてきた花枝が、家族との大切な記憶である音楽や、好きな人の声を通じて、みんなが当たり前にできていることが彼女にとって一つ一つの出来事が輝いていくんです。みんなが自分に今ある日常をもっと“尊い”って思える作品だなと感じます。

凛ちゃんの恋にも注目していただきつつ、自分の人生と向き合えるような作品になっていますので、ぜひご覧ください。