100年にわたる女性たち3世代の人生を描く連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。3月9日放送の第90回は、ひなた(川栄李奈)とその恋人・五十嵐文四郎(本郷奏多)それぞれに、るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)が「ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝く」というメッセージを伝える、心震わせる回となった。(以下、ネタバレがあります)
「ひなたが“ひなたの道”を歩けますように」
大部屋俳優としての仕事を失い、失意のうちにひなたに別れを切り出した五十嵐。第90回では、ショックで自室にこもるひなたと、映画村を去る決意を固めて稽古場を清める五十嵐の姿が描かれた。
ひなたは、食事を運んできたるいに、「全然気ぃつかへんかった。私の気持ちが、文ちゃんを気づけてたやなんて」と涙ながらに打ち明けた。るいは穏やかに「On the Sunny Side of the Street」を歌い始めた。そして、「何?それ」と問うひなたに「オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリート。『ひなたの道を』。ひなたの名前の由来になった歌や」「ひなたが、“ひなたの道”を歩けますようにって」と答えた。
「僕にはわかるんや」錠一郎が伝えた思い
一方、錠一郎は映画村に五十嵐を訪ねていた。「すみません、こんなことになってしまって」と深々と頭を下げた五十嵐に、錠一郎はかつて自分も夢を失って苦しんだ経験があると打ち明けた。
“アラカンの50倍”の時代劇スターになる夢と今の自分の落差に絶望し「ひなたの放つ光が、俺にはまぶしすぎる」とひなたに背を向けた五十嵐。その思いは、トランペットが吹けなくなったときの錠一郎に重なる。錠一郎は「そやから僕にはわかるんや。五十嵐くんは、ひなたのことを大事に思ってくれてる」と語り掛けた。