真野ちゃん、「『この世にたやすい仕事はない』は何気なく見て!」

2017/04/26 05:00 配信

芸能一般 インタビュー

かすみは比較的、等身大に近い役。だが、「ここ最近は気が強かったり、元ヤンだったり、キャラが際立っている役が多かったので、逆に難しかったですね」と苦戦した様子


――真野さんもかすみ同様、小さい頃からの夢をかなえましたが、今も続けている真野さんと、挫折してしまったかすみとの違いは何だと思いますか?

このお仕事を始めてもうすぐ10年たつんですけど、芸能界を離れることを真剣に考えた時期もありました。例えば、将来を考えた上で大学に行くかどうかを考えた時などです。

芸能のお仕事は、自分が頑張っていれば求めてくださる方がいて、今回のようにかすみという役を頂けたりするので、そういう部分が励みになります。また、お仕事の現場によって出会う方が変わるので、それも刺激的で楽しいです。人との出会いが好きなので、「次はどんな方と出会えるかな?」「どんな方とお仕事できるかな?」と思っています。

かすみは人のことがあまり好きではないと思うんですが、そんなかすみが教師として目の前にいる子供も大人も相手にしなければならなかったことが難しかったんだと思います。悩みを言わないし、ぐちもこぼさないし、「1人でやらなきゃ!」「やれるんだ!」「やってやろう!」っていう気持ちが大き過ぎたので、緊張の糸が切れた時にバーンアウトしてしまったのかなって思います。

――アイドルを辞めて女優になった時、不安はありましたか?

もちろん不安もありましたけど、当時は野心的だったので、大変な事もたくさんあるだろうけどやってみなければ変われないと思って、好奇心の方が強かったです。私の中では、ハロー!プロジェクトを卒業して役者になることは1つの転職で、ここから新しい一歩を踏み出すんだという気持ちでした。

結構そういうところがあって、3~4年前にも「1人で海外に行きたい」と1週間お休みをもらったんですけど、何で行きたかったのかって聞かれると特に理由はないんですよ。「1人で海外に行ってみたい」とふと思っただけなんです。思い立ったら思い切って行動に移してしまうので、突拍子もないってよく言われるんですけど、そこがかすみとは違う楽観的な部分なのかなと思います。

――アイドルに燃え尽きた部分もあったんですか?

それはなかったですね。続けていればもっと大きい会場でできるかもとか、夢を見てましたし。でも、役者をやるなら、すでに何年もやってる役者さんたちと同じフィールドに立つことになるし、そのためには生半可な気持ちじゃできないので、どっちもではなくて、どちらかに決めなければと思いました。

女優の魅力を聞くと、「役を通してさまざまな職業になれるところですね」


――真野さんが思う女優の魅力は?

役を通してさまざまな職業になれるところですね。まだ学生役もやらせていただいてますし。撮影で制服を着て学校にいる時に、「何で私、制服着てるんだろう?」って、ふと我に返る瞬間もあるんですけど(笑)。

――かすみはさまざまな仕事に挑戦しますが、真野さんがやってみたい職業って何かありますか?

料理人をやってみたいですね。私はまだ学生の役も多くて、役を通して何かの職業になったこともあまりないので、料理人はすごく興味があります。レストランに行った時も、料理を作っている方を見るのが好きなんです。

――ブログでも料理などをアップされてますが、元々興味があったんですか?

興味がありました。最近は「私、こんな物を作ってます」というよりは、「普段こういう物を食べて、こういう事を考えて生活しているんだよ」という、生活の一部をのぞくことができるツールになればいいなと思って更新しています。