――第5、6話では、かすみがポスター貼りの仕事に挑戦しますね。
第1、2話は尊敬できる上司が現われて、第3、4話のおかきのお仕事では一緒に仕事する仲間に出会えて、第5、6話では初めて自分の心を許せるというか、友達になれるのかなっていう女の子と出会います。プライベートを共にして、カフェに行ったりする友達になるのかなって思った時に、問題が発生するんです。そこでかすみの感情が揺れ動いたり、情緒不安定になったりしながらも、友情が芽生える瞬間があります。
物語中盤まで、かすみには純という恋人は出てきますけど、友達が出てこないので「この子、休みの日はどうしてるんだろう?」とか「女の子っぽい一面とかあるのかな?」とか思っていました。でも、第5話でポスター貼りをしてる時に女の子と出会って、「心を許せるかも」とか「心が軽くなる」っていう感覚を味わえて、かすみがまた一歩成長できたのかなと思いました。
――第5、6話では、それまでとは違う部分が見られるわけですね。
そうですね。一緒にドーナツ食べながら歩いてるシーンとかあって、「あれはカモメなのか、何なのか」とか何気ない会話をして、今までなかった女の子っぽい一面が見られると思います。
――真野さんが心を許せる人っていますか?
親友という言葉を使うとちょっとくさいですけど、本当に何でも話せる友達が2人いるんですけど、どっちにも同じ事を喋るし、2人とも好きだから、これは出会わせちゃえばいいんだと思って、2人を引き合わせたんです。今は3人で会いますし、私がいない時でも2人で会うこともあるみたいです。
3人とも本当に仲が良くて、それこそ「今すぐ聞いてほしい事があるの」って言われたら、自分が空いてれば飛んでいきます(笑)。2人とも20歳前後の時に知り合ったんですが、大人になってからの、そういう出会いって大事だなってすごく感じています。
――では、第5、6話はどんなところが見どころになりますか?
作品を通して4つのお仕事がある中で、なかなか取っ付きにくい話ではありました。 “寂しい”がテーマで、かすみは「私は寂しくない」と言い張るんですけど、“寂しい”っていう感情は絶対あるし、あって当たり前ですし。その“寂しい”がどうなるかというところには注目してほしいなって思いますね。
自分の弱さを認めていい時と、絶対に認めちゃいけない時があるし、心が弱ってるところに付け込んでくる人がいるっていうのは、生きていく上での教訓になると思います。
その後、純との結婚の話が出てきたりして悩んでいる時に7、8話の公園の管理のお仕事では、純とまさかの同じ職場になってしまい、純とかすみが共同作業をする場面が見られます。
――最後に、毎週楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
「仕事のヒントを得よう!」と考えて見るとドラマを楽しめなくなってしまいますので、深く考えずに、何気なく見てもらえたらなと思います。また、「かすみがどんな子なのか」「こういう仕事って本当にあるのかな?」「こういう上司いるよね」とか、何か1つでも自身と重ねて見てもらいたいです。「仕事ってこういう距離感がいいんだ」とか、得るヒントは小さくていいと思うので、かすみの周りで起こっている物事を一歩外から見てもらえたらなって思います。