「空気を読まずに、とにかく全力で挑む」コロチキ西野が相方にナダルを選んだ理由
3月11日、コロコロチキチキペッパーズ・ナダル初著書「いい人でいる必要なんてない」の出版記念オンライントークショーがSHIBUYA TSUTAYAで行われた。SNSをはじめ、芸能界でたびたび「クズ芸人」として話題になっているナダル。本書は、その芸風がいかにして生まれたか、「本音で生きる」「いい意味で人のせいにする」といった、ナダル流の生き方をまとめたエッセイだ。トークショーでは、方々で「泣ける」「勇気をもらった」と話題の書籍が出来上がるまでの裏話、こだわりなどがふんだんに語られた。
初著書は「テレビの仕事しかしてなかったら出してない」
相方・西野創人が司会を進行する中、出版後にどのような反響があったか聞かれると、「ロザンの菅さんがみんなの前で『読んだよ、めっちゃ良かったよ！ 考え方が変わった』と言ってもらえて、実際に買って読んでくれたんだなと思うと嬉しいですね。(博多)華丸さんは『ちょうだい』って言ってたけど…(笑)」とナダル節は健在。
西野は「なんで飛び火すんねん」とツッコミをいれつつも、書籍について「僕は相方として一緒に居るから、ナダルさんの根っこの部分や真人間の部分を知っているけど、ナダルさんは笑いに直結しないエピソードを避けてきたからね。芸人としての裏側を出していくのはどうなんだろうって本の話が来た時に相談してきたもんね」とナダルが悩んでいた様子を明かした。
ナダル自身も「テレビの仕事しかしてなかったら本は出してないと思う。最近はYouTubeで自分の真面目な部分も知ってもらえてきてる実感もあったし、今回踏み切ることができた」と当時の心境を語った。
西野から感じるコンビ愛「ナダルさんも俺の可能性に賭けてくれた」
NSC時代には一番下のクラスにいた落ちこぼれのナダル。一方、西野はNSC時代から芸人を目指す仲間に一目置かれているような存在だった。その西野がなぜナダルに声をかけたのか、そしてコンビ解散の危機に西野が抱いていた気持ちを、書籍の中でナダルへのメッセージとして正直に書いている。
その手紙を読み返すと、今でも涙が出てくるというナダルは、西野に直接「ほんまに引き留めた時、どんな気持ちやった？」と切り込んだ。西野は「いやいや、それは本に書いてあるから…」としつつも、「例えば、アイドルと手押し相撲をするってなったら、芸人としてはわざと負けて見どころを作るみたいなことも考えるけど、ナダルさんはそういうのをまったく気にしない」とナダルの仕事ぶりについて触れた。
「空気を読まずに、とにかく全力で挑む。勝つだけ勝って変な空気になったとして気にしない姿を見るのが俺は本当に好きやし、NSCの時からそういう雰囲気はあったと思う。書籍の中の印象は俺がナダルさんの可能性に賭けたみたいに書かれているけど、同時にナダルさんも俺の可能性に賭けてくれたってことやからな」と正直に気持ちをぶつけていく西野からは、コンビ愛を感じずにはいられない。
「いい人でいる必要なんてない」
定価：1540円(税込)
版型：四六版／208P
詳細：https://www.kadokawa.co.jp/product/322107001211/
Amazon：https://www.amazon.co.jp/dp/4046055103
ナダル
1984年生まれ、京都府出身。吉本興業所属のお笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」のボケ担当。「キングオブコント2015」優勝。「アメトーーク！」(テレビ朝日系)の名物コーナー「ひんしゅく体験！ナダル・アンビリバボー」や「水曜日のダウンタウン」(TBS系)のドッキリ企画などで人気を博す。クズ芸人として名を馳せながらも、SNS社会やコロナ禍において「本音を隠さない正直さ」「忖度しない芯の強さ」といった生き方が多くの共感を呼んでいる。YouTube「よろチキチャンネル」はチャンネル登録者数26万人を超える。
YouTube：https://www.youtube.com/channel/UCYQ-KobYn4cxCB2T_n05zEw
Twitter：https://twitter.com/korochiki_nadal
