“勇ちゃん”が再び登場! ひなた編で勇役を務める目黒祐樹「若い頃の勇の印象をできるだけ裏切らないように」<カムカム>
目黒祐樹 インタビュー
――「カムカムエヴリバディ」に出演することが決まったときのお気持ちは?
前々から「カムカムエヴリバディ」を拝見していたので、お話をいただいた時はもちろんとてもうれしかったです。と同時に、今まで視聴者側から拝見していた番組に参加するので、物語の中や映画の中、あるいは絵本の中にふ〜っと自分が入っていくようなちょっと不思議な感覚も覚えました。出演が決まった時はそういう意味でも、うれしさが倍増するような感じでした。もちろん、村上虹郎さんが演じる勇のことも拝見していました。まさか野球好きの勇の晩年を演じさせていただくことになるとは全く思わずに見ていたので、驚きや不思議な感じ、それから喜び、いろんな感情が混ざりました。なかなか一言では説明できない気持ちになりました。
――ご自身の役柄についての印象は?
この役のお話をいただく前から、「自分だったら勇タイプかな」というようなことを考えながら、雉真兄弟を見ていました。いずれ演じるだろうなんてことはまさか思っていなかった時から、「僕は勇タイプ」だと思っていました。勇ってとても純粋でシャイで、涙もろい一面もあり、晩年特に涙もろくなっています(笑)。でも、自分の気持ちをうまく相手に伝えたいけれども伝えられない、そんな部分もある人物で、僕も、後になって「ああ言っときゃよかった。なんで言えなかったんだろう」と後悔することが結構あるので、そういった意味で、勇とは重なることも多く、同じ仲間かなと思います。
勇は、歳を取っても元気で野球が好きです。藤本さんがどのシーンも本当に勇らしく書いて下さっていますので、そんなに頻繁に登場してくるわけではないのに印象的な人物になっていると思います。勇は、相手に感情移入しやすいタイプだから、ちょっと感動するとすぐ感動の涙を流すんです。感情表現が非常に分かりやすくて、その単純さも含めて僕は勇というキャラクターが大好きです。モロに自分の感情を素直に表に出せる、そんな大人でずっといたいなと思います。