春ドラマ ホントの評判をドラマ解説者&視聴者の声で分析!「ボク、運命の人です。」編
ついにスタートした春ドラマ! 異色の推理ドラマ、正統派ラブコメディー、本格派アクションなど、話題作の盛り上がりどころをドラマ解説者・木村隆志、ドラマ評論家・田幸和歌子、視聴者の声(TwitterなどのSNSや編集部独自調査から集計)のナマ声からリサーチ!息の合った亀梨&山下の突き抜けた演技が話題の「ボク、運命の人です。」(毎週土曜夜10.00-10.54、日本テレビ系で放送)を分析
亀梨と山下の演技は“確信犯”。笑って楽しめるラブコメ作品
徹底して運命の恋にクローズアップした脚本は、金子茂樹さんならでは。誠と謎の男が「運命」を連呼することで笑いを誘い、第1話からラブコメとして決まっている。一見かわいげのないヒロイン像は、「世界一難しい恋」('16年日本テレビ系)と似ているだけに、ジリジリと距離を縮める展開でドキドキさせてくれるはず。ドラマは実質的に二重構造。誠と晴子のラブストーリーと、誠と謎の男の会話喜劇の2つを交互に見せるため、1時間がアッという間に過ぎていく。特に亀梨&山下ペアは、確信犯的に「野ブタ。をプロデュース」('05年日本テレビ系)のノリを再現しているかのよう。恋のライバル・定岡、チクチク毒を吐く晴子の両親、緩い雰囲気の同僚など脇役も多彩で、悪気なく誠と晴子を振り回す、関係をちゃかすようなシーンが増えるほど、運命の恋は盛り上がっていくはず。まだ「これはスゴイ」という運命が出ていないので、今後に期待。(木村隆志)