小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-9:00ほか、NHK総合ほか)の第11回「許されざる嘘」が3月20日に放送された。これまで「佐殿(すけどの)」と呼ばれていた頼朝(大泉洋)が「鎌倉殿」と呼ばれ始まるシーンが描かれ、それはまさに関東に独自政権が芽生えた歴史的瞬間であった。清盛(松平健)の死、義経(菅田将暉)のうそ、政子(小池栄子)の妊娠等、今週も見どころが多く、Twitterのトレンドランキングは1位だった。(以下、ネタバレが含まれます)
ついに“鎌倉殿”が誕生
三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、源頼朝(大泉洋)に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時(小栗旬)と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。
治承4(1180)年12月12日、鎌倉に頼朝の御所が完成した。義時(小栗旬)は頼朝から八重(新垣結衣)と夫婦になる話を持ちかけられたが、あっさり断られて涙を流し、そこから仕事にまい進していく。頼朝は、家人一同に所領を与えて、主従の契りを交わす。侍所に集められた家人の前で義時は「これより佐殿は鎌倉殿。ご一同はその家人、御家人でございます」と宣言。“鎌倉殿”である頼朝に一同が深々と頭を下げた。
その頃、清盛は以仁王をかくまった園城寺や、平家に盾ついた奈良の東大寺を焼き討ちにし、明くる年治承5(1181)年閏2月4日、清盛が「頼朝を殺せ」と言い残し、64歳の生涯を閉じた。後白河法皇(西田敏行)は「天罰じゃ」と歓喜したのである。
義経のうそが頼朝にバレる
頼朝の叔父・行家(杉本哲太)が現れ、頼朝の弟たちを懐柔して平家討伐に乗り出そうとしたとき、義経(菅田)があるミスを犯す。行家の誘いには誰の心にも響かなかったが、義経の同母兄・義円(成河)だけは行家に世話になった過去があり迷っていた。義経は義円をたきつけ「朝一番で叔父上と出立しなさいよ。皆には私の方からうまく話しておくから」、「兄弟なんだから当たり前。助け合っていきましょう」と告げた。
NHKエンタープライズ