テレビ番組に精通するライターの前川ヤスタカが、地方番組に注目し、レビューしていく。今回は中国放送(RCC)で放送されているアンガールズの番組「元就。」(毎週日曜昼12:54-)を取り上げる。
13年目を迎える長寿ローカル番組「元就。」
地方バラエティ番組は地元密着でロケなどが行われるため、一度根付いてしまえば長寿番組となることが多い。たとえば福岡の代表的ローカル番組「ゴリパラ見聞録」（テレビ西日本）は2009年開始で今年で14年目だし、東海が誇る「ぐっさん家〜THE GOODSUN HOUSE〜」（東海テレビ）は2003年開始で今年で20年目。さらには「くさデカ」(テレビ静岡)のように前世紀の1999年開始で今年24年目などという番組もある。
広島では知らない人がいないアンガールズの「元就。」も、そこに並んで称される長寿ローカル番組であり、2010年の開始から今年で13年目を迎える。
「リアルに事前アポなし」の“アポなし旅”
元就公からの命を受けた家臣アンガールズが、侍衣装に身を包み広島県内の各地を回る番組で、基本的に田中・山根の両名はそれぞれ分かれてロケをする。場所やテーマはある程度決まっているが、基本アポなしで口コミから良さそうなお店や面白そうな人を見つけて突撃するのが大まかな流れ。
ネットで検索してみても「元就。本当にいきなり来るんですね」「リアルに事前アポなしなんですね」というようなコメントが多く、またアンガールズ自身もインタビューで「最初の頃はいきなり着物で訪ねるから怪しまれたりすることも多かったが、最近はいつも見てますと声をかけてくれる人が増えその人に街の見所を聞くスタイルが確立した」と話しているので、いわゆるリアルガチでのアポなし旅のようだ。
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