野々村静(吉岡里帆)は地方都市の商店街で写真館を営む父の純介(笑福亭鶴瓶)と二人暮らし。純介は生まれつき聴覚障害を抱え、同じくろう者だった母は静が幼い頃に他界している。耳の聞こえる静は、幼い頃から純介の耳代わり口代わりを務めてきたため、相手をジッと見つめたり、身ぶり手ぶりで話すクセがある。そのクセは事情を知らない人々から「こび」とか「ガサツ」と受け止められ、傷つくことも多い。ある日、アルバイト先で面識のある道永圭一(中島裕翔)がケバブ屋でつるし上げられている場面に遭遇する。
静が純介と一緒に出席したスマートシティー化計画の説明会に、開発業者の一員として圭一が現れた。カタカナ交じりの説明で煙に巻こうとする業者に対し、純介は手話を静に通訳してもらいながら計画反対の立場を表明する。賛同する商店街のメンバーから怒号が飛び交う中、いきなり圭一が立ち上がり、子どもの頃のランドセルの思い出話を語り始める。ぽかんとする一同だが、静だけは圭一の言わんとすることを理解していた。
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