女優の浜辺美波が2日、都内で行われた映画「やがて海へと届く」公開記念舞台あいさつイベントに、主演の岸井ゆきの、共演の杉野遥亮、中崎敏、メガホンをとった中川龍太郎監督とともに登壇した。
親友と呼べる存在は?
本作は、彩瀬まるによる同名小説「やがて海へと届く」(講談社文庫)の映画化。突然いなくなった親友のすみれ(浜辺)を想いつづける主人公の真奈(岸井)が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を描いている。
親友役を演じている岸井と浜辺は、親友と呼べる存在はいるか聞かれると、岸井は1人いると答え「『私たち親友だよね』って確認はしないんですけど、ずっと一緒にいられることですかね」と親友の定義を語り、「何時間でも一緒に歩くだけでとか、いくら話しても知らないことがあるというのはすごく新鮮で、何年も前から知り合いなんですけど、人間って本当に底がないというか、話しても話しても知らないことがあるし、変わり続けていくし、そういうことを話し続けられるのが一緒にいられるコツなのかなと思いました」とにっこり。
臓器をあげられる人
一方、浜辺は「私が一方的に大好きで、親友だったらいいなと思う人はいます」と明かし、その想いが届いているかはわからないそうだが「何があっても助けたいと思っていますけど、それが相思相愛じゃなくてもいいかなって相手で、私は全然連絡を取らなかったり、会わないのが大丈夫な人で、それでもまた会いたくなってたくさん会う機会もあるという、謎の安心感じゃないけど、信頼というか結びつきを信じているような人かなと思います」と紹介した。
加えて、親友の定義を尋ねられた浜辺は「私はわかりやすいところで言うと臓器をあげられる」と答えて驚かせ、「ドライバーさんが『臓器をあげられる人ですかね』って言っていて、私も確かに嫌じゃないなってなりました」と、その考えに至った経緯を説明。