2010年の東映ラインアップ発表・説明会が19日、都内で行われ、行定勲監督、松田秀知監督、中西健二監督、成島出監督、香月秀之監督、平山秀幸監督、佐藤純彌監督と岡田裕介社長が出席した。
行定監督の「今度は愛妻家」は1月16日(土)公開。豊川悦司と薬師丸ひろ子が演じる夫婦のきずなを描く物語で、行定監督は「この映画を見たら、夫はちょっと奥さんに優しくしてあげようと思って、妻はちょっと許してあげようと思える温かい映画になっていると思います。夫婦仲が悪い人もこれを一緒に見たら修復できるのでは」とアピールした。
米倉涼子主演の人気テレビドラマの劇場版「交渉人 THE MOVIE」は2月11日(木・祝)公開。ハイジャック犯との攻防を描く本作について、松田監督は「北九州の空港に全面的にタイアップしていただけました。実機を使い、滑走路、空港内もすべて本物でやれたということが迫力へつながったと思います」と見どころを紹介した。
藤沢周平の同名小説を映画化した、主演・北川景子の初時代劇「花のあと」は3月13日(土)公開。中西監督は「北川さんが演じる以登というヒロインの、秘めた思いを貫き通す強さがとてもよかった」とキャラクターの魅力を語った。
同じく藤沢周平作品を豊川悦司主演で映画化した「必死剣 鳥刺し」は7月1日(木)公開。平山監督は「藤沢作品は、色で言えばセピア系を感じる作品が多いと思うのですが、この作品はブルーを感じる、とてもタイトで、妥協を許さないようなハードさがあると思います。原作の持ち味を生かしてハードボイルドな作品になればいいかなと思っております」と作品への思いを話した。
初夏公開の「孤高のメス」は、現職医師・大鐘稔彦氏の小説を堤真一主演で映画化した本格的医療ドラマ。成島監督は「どこにでも実在し得る外科医が主人公なので、なるべく本当のお医者さん、看護師さんの動きを忠実にやってもらおうと思いました」と、俳優たちが実際に手術ができるくらいまで練習をして撮影に臨んだことを明かした。
秋公開の「君が踊る、夏」はよさこい祭りの本場・高知を舞台にした青春物語。溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼人ら若手俳優陣が共演する。香月監督は「劇中にがんの女の子が出てくるのですが、実際にモデルがいます。余命5年と言われた子が、よさこいを踊りたいという一心で7年生きています。この映画は夢、希望、約束、命、家族のきずながよさこい祭りによって再生されるという物語です」と作品の見どころを紹介した。
秋公開予定の「桜田門外ノ変」は、吉村昭氏の同名小説が原作。大沢たかおの主演で、現在製作準備中。佐藤監督は「桜田門外の変は見方によれば政治的テロリズムですが、歴史の流れの中では重要な事件であります。何とかエンターテインメントとして、映画として成立させたいと思って一生懸命やっています。時代劇は初めてで知らないこともたくさんありますが、自分自身を奮い立たせ、これが最後の映画になるかな、くらいの覚悟です」と意気込みを語っていた。
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