俳優の反町隆史が主演を務める「WOWOWオリジナルドラマ 今どきの若いモンは」(毎週土曜日夜10:30、全8回)が、4月9日(土)より放送される。ビジネスマン層を中心に、絶大な人気を得る漫画「今どきの若いモンは」の実写化。この度、一言で部下の心を鷲掴みにする“究極の上司”石沢一課長を演じる反町がインタビューに応じ、今作品にかける思いや見どころを語ってくれた。
“究極の上司”石沢一課長役は…「生き様や台詞に共感できた」
――反町さんが演じた石沢一課長は、「メガネの奥からの眼光が鋭い強面の人物」であるとのことですが、どのような役作りを進められたのでしょうか?
まずは原作に目を通した後、プロットや台本を読みながら「作品を通じて伝えたいメッセージ」を把握し、台詞を覚えていきました。僕が一番大切だと思ったのが、石沢課長の「みんなのために、周囲と同じ目線で物事を話すところ」です。この作品の鍵になる「部下に対して決して命令はせず、本当にその人の目線に立って振る舞う姿」を表現することを考えながら、撮影に臨みました。
ドラマの途中には、石沢課長の過去のエピソードも描かれているんですけど…。石沢課長も最初から“出来ている人”だったわけではなくて、自身の成長によって“理想の上司”に近づけたという方なんですよ。だから、失敗を糧にしながら成長してきた石沢課長の生き様や台詞に共感しながら、演じることが出来たと思っています。
――今作は、吉谷光平さん原作の漫画「今どきの若いモンは」のドラマ化です。反町さんは、役作りをするときに原作を意識されることはありますか?
“原作のイメージ”があるなかで、「良い作品に出来るかどうか」は自分たちに懸かっている部分もあるのですが、今回は1話の尺が短い作品なので内容を凝縮できる。あまり作品が間延びしないという点では個人的に「凄く良かった」と思っていますし、「原作に近い形でドラマにすることが出来たんじゃないかな」と感じています。
反町隆史から見た“現代の若者”は「僕らが20代だった頃よりも大人びている」
――反町さんご自身が、“現代の若者”に刺激を受けたり、驚かされるようなタイミングはありますか?
まだインターネットが普及してから20年ぐらいしか経っていないわけですけど、(若者たちは)情報を調べるのも本当に速いですからね。その様子を見るたびに「凄さ」を感じさせられますよ。
僕たちの時代は、「合っているのか、合っていないのか」さえも分からないままとりあえず取り組んでみて、遠回りしながらも何となくモノにしていく。そして、その後の結果が出た時に、初めて本当の正解もわかる。何をやるにしてもそんな感じだったと思うんですよ。だから、目標にたどり着くまでは相当な時間かかってしまっていた。
でも今は、色々な方法を使って「正しい形」を探し出せるじゃないですか。その状況を見ていると、「世代の違い」や「現代の凄さ」を感じずにはいられませんよね。
――そんな“現代を生きる若者”の姿を、反町さんはどのようにご覧になられていますか?
僕たちは、本や新聞を読まないと知らなかったようなことも、今はボタン一つ押すだけで簡単に出てくる。僕達よりも目まぐるしく、たくさんの情報を吸収してきた“若者世代”は多分、僕らが20代だった頃よりも“大人びている”と思うんですよ。そんな今の“若い世代の人たち”がさらに年齢を重ねていった時に、「果たしてどうなってしまうんだろう?」という興味はありますね。