コスプレイベントといえば、会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやゲーム、コミックなどを分析できるところも、参加するうえでの楽しみのひとつ。また、アニメや漫画でもコスプレイヤーをテーマにした作品もあり、少年誌の表紙でも人気コスプレイヤーが表紙を飾ることも定番化。近年コスプレは特別な趣味でなく、一つの日本の文化として定着しつつある。サンシャインシティを中心に、東京・池袋の東口エリアで定期的に行われている「acosta!(アコスタ)」でも、大勢のコスプレファンが駆けつけ、撮影エリアは大盛り上がりとなった。4月9日・10日に開催された「第83回acosta!」に取材参加して見つけたコスプレイヤーたちの写真を、インタビュー記事と併せてお届けする。
特に扮するコスプレイヤーが多かったのは、「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」のキャラクター。作品そのものが“コスプレ”をテーマにした青春ラブコメであり、これまでにも同イベントでタイアップ企画を実施してきた…という経緯もあって、会場には多数の「着せ恋」レイヤーが集結。それぞれに写真撮影のための長蛇の列ができていた。
「ピアスの数が多いので、位置がズレないように気をつけました」
本作のヒロイン・喜多川海夢(きたがわまりん)と乾紗寿叶(いぬいさじゅな)に扮して参加していたありんさんと、しゃいにんぐさんは、ふだんは男装で併せをすることが多いそうで、今回は珍しく、女性キャラのコスプレに挑戦したという。
それぞれにこだわったポイントを聞くと、「海夢ちゃんはピアスの数が多いので、位置がズレないように気をつけました」(ありんさん)、「ちょうどいい形の髪飾りがなかったので、自分で加工して用意しました」(しゃいにんぐさん)とのことで、「近々、『TIGER & BUNNY2』のバーナビーとライアンでの併せも検討中です」とも話した。
「他のレイヤーさんがやっていないコスをしようと思って…」
海夢が作中で披露したバニーガール風の衣装(劇中劇「こちら月夜野カンパニー」の十六夜ありさのコスプレ)で参加していたのは、ふだんはカメラマンとしても「acosta!」に遊びに来ているという桐河しおんさん。
この4月から新社会人となり、現在は都内のスタジオに勤務しながら、カメラの技術を磨いているそうで、今後の目標を聞いてみたところ、「カメラマンとコスプレイヤーを両立させながら、もっとクオリティの高い写真を撮れるようになりたいです」と話した。
ちなみに今回の衣装は、アニメでは未登場のものだが、これに関しては「他のレイヤーさんがやっていないコスをしようと思って、こちらの衣装を選びました」とのこと。
同作では他にも、コスプレをしたい衣装が多数あるようで、このような意見も明かした。「次にイベントに参加するときは、コミックス3巻の表紙にもなっている“ブラックロベリア”バージョンの海夢ちゃんのコスプレをしたいです。それと、4月から放送がスタートした「可愛いだけじゃない式守さん」も気になるので、こちらのコスプレもやってみたいですね」。