――今回の映画の発端となったのは、コロナ禍の自粛期間中にリモートで制作され、Instagramで公開された「ありがとう」という短編作品。そこで井浦さんと成田さんは約2年ぶりに草太と楽人を演じ、今作につながったそうですね。
井浦:そのときは全国の映画館や、映画作りに携わる人たちの仕事がストップし、先の見えない不安がある状況でした。その中で、僕も凌も映画館を応援する動きをしていて、かなた監督もそれを支持してくれていたんです。
そんなときに監督が「今だからこそ、僕たちの表現を楽しんでくれている人たちに“感謝”を伝えるべきじゃないか」と提案してくれて、「ありがとう」という作品を作ることになりました。そして、その“ありがとう”という思いは、この作品に受け継がれているので、それを映画として形にできてうれしいです。
成田:僕たち俳優にできることは、芝居をすることなので、作品を通して“ありがとう”の気持ちを伝えるという監督からの提案はありがたかったです。リモートでの撮影は自分的にも新しいことに挑戦する第一歩になったと思いますし、いつも映画を見てくださっている方々への感謝と同時に、僕の中では新さんや監督への感謝の気持ちでいっぱいでした。
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