サンシャインシティを中心に、東京・池袋の東口エリアで定期的に行われているコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」。4月9日・10日には、入場時の体温測定、マスク着用・消毒の徹底、ソーシャルディスタンスの確保など、さまざまな感染症対策を講じる形で「第83回acosta!」が開催。アニメやゲームの人気キャラクターに扮したコスプレイヤーが多数集結し、会場は大盛り上がりとなった。そんな同イベントで取材撮影させてもらったレイヤーたちの写真を、インタビュー記事と併せてお届けしていく。
「共通の話題で盛り上がれるところが、コスプレ文化のいいところ」
バーチャルYouTuberの兎田ぺこらに扮する幽香さんは、コスプレ歴8年のベテランレイヤーだが、一時期、コスプレ活動から離れていた時期があったという。しかし、コロナ禍に伴う外出自粛の期間中、SNSで“宅コス”を楽しむコスプレイヤーたちの写真を目にしたことでやる気が再熱。「2022年3月から、再びイベントにも足を運ぶようになりました」と話した。
なお、ひさしぶりに「acosta!」に参加したところ、以下のように感じたという。「若いレイヤーさんが一気に増えた気がします。年齢を聞くとまだ10代の方が多くて、ちょっと気おくれしてしまいますが、そういった若い世代の方たちともいっしょに写真を撮ったり、共通の話題で盛り上がれるところが、コスプレという文化のいいところですね」。
「冴えない彼女の育てかた」の澤村・スペンサー・英梨々に扮するきなぎさんも、幽香さんと同じく、ブランクを経てコスプレ活動を再開したレイヤーのひとり。
「コロナ禍の前後で変わったところはないか？」と質問したところ、「やはりマスクの着脱がネックですね。毎回、写真を撮っていただく際に外すんですけど、その度にメイクを直す必要があるので、夏場はさらに大変なことになりそうな気がします」という意見を寄せた。
“初心者レイヤー”にカメラマンが殺到！
そうした“コスプレ活動再開組”に加え、コロナ禍の期間中から活動を始めた“初心者レイヤー”が大勢参加していたのも、今回の「acosta!」ならではの特徴のひとつ。
「ウマ娘 プリティーダービー」のカレンチャンに扮する御月みさこさんや、「原神」の雷電将軍に扮する愛月さんは、コスプレ歴こそまだ浅いものの、衣装の造形やウィッグのセット、メイクやポージングに対するこだわりが強く、屋外エリアにやって来るなりカメラマンが殺到。撮影のための長蛇の列ができるほどの人気ぶりだった。
また、同じく「原神」のバーバラに扮して参加していたかずきんぐさんも、コスプレ歴は半年(2021年11月～)という初心者レイヤー。イベントに足を運ぶのも今回が初めてで、大勢のコスプレイヤーやカメラマンと交流できたことに大満足の様子。「まだまだ油断のできない状況ですが、世の中の様子を見ながら、いろんなイベントに参加していきたいです」と、今後のコスプレ活動の展望についても話した。
この度の「acosta!」に続き、コスプレも楽しめる大型イベントとしては、4月29日(祝・金)・30日(土)に「ニコニコ超会議2022」(会場：幕張メッセ、4月23日～30日にかけてオンラインでも実施)、少し先になるものの、8月6日(土)・7日(日)には「世界コスプレサミット2022 ～20th Aniversary～」(会場：愛知県名古屋市内。オアシス21、愛知芸術文化センターほか)、8月13日(土)・14日(日)には「コミックマーケット100」(会場：東京ビッグサイト)なども開催が予定されている。
取材・文＝ソムタム田井
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