江頭2:50の公式YouTube「エガちゃんねる」は2020年2月からスタートし、2022年4月時点で登録者数300万人を超える人気チャンネルへと成長している。その仕掛人にして、江頭2:50が2020年10月より所属する「ばんぺいゆマネジメント」の代表も務めるディレクターの藤野義明氏が、このほど著書「エガちゃんねる革命」(宝島社)を出版した。藤野は「江頭さんと仕事をして、江頭さんのことを好きにならない人はいない」と明かし、「やっぱり男としてめちゃくちゃかっこいい」と絶賛する。さらに藤野は、江頭のことを“唯一無二の芸人”と評し、「もうあんな芸人は生まれない」と述べた。
――著書「エガちゃんねる革命」では江頭さんとのエピソードや、YouTubeチャンネル「エガちゃんねる」などについてつづられています。そもそも、藤野さんが江頭さんと出会ったのはいつだったのでしょうか。
僕がADになりたての頃に参加した「『ぷっ』すま」の収録が仕事での最初の出会いでした。江頭さんの出番は、4~5時間カメラを回す中でほんの10分程度で、放送ではさらにカットされて3分ぐらいしか姿を現しません(笑)。にもかかわらず、あの瞬間的な爆発力を出すために、スタッフ全員が緊張感をもって入念な準備をしていました。その時に、江頭さんと仕事をするということはこれだけ責任のあるものなんだと感動したのを覚えています。
――江頭さんの人柄について、どんな第一印象を持ちましたか。
人柄のことを言うと江頭さんに「あんまり話すんじゃない!」と怒られちゃうんですけど(笑)。収録の前には入念なストレッチから入り、絶対にミスがないように事前準備を怠らず、それでいて、当時の僕のような新人ADも含めたスタッフ全員に声をかけてくれました。とにかくストイックで真面目な方というのが最初の印象でしたね。
――江頭さんの信頼も得た藤野さんは、その後も様々なテレビ番組でタッグを組まれます。そして2020年には、YouTube「エガちゃんねる」を一緒に立ち上げるわけですが、チャンネル開設の経緯を聞かせてください。
2018年3月に「『ぷっ』すま」、「めちゃ×2イケてるッ!」、「とんねるずのみなさんのおかげでした」と3つの番組が終わり、江頭さんから「仕事がなくなっちゃったよ」という話を聞いていたので、彼を中心にした番組を立ち上げようと考えました。とはいえ、テレビ局やその他のプラットフォームに企画書を持っていっても、「江頭さんですか?」「別の人で考えましょうよ」と芳しい反応は得られず、結局どこにも相手にしてもらえなくて。それならばと、誰のハンコもなく始められるYouTubeを選んだという感じです。