倉野尾成美がキャプテンを務めるAKB48新チーム4「サムネイル」公演が4月19日、東京・秋葉原のAKB48劇場で初日を迎えた。初日公演の出演メンバーは、倉野尾、黒須遥香、下尾みう、多田京加、谷口めぐ、村山彩希、吉川七瀬、吉田華恋の8人。初日公演を前に公開ゲネプロが行われ、その後、出演メンバーが囲み取材に応じた。
2021年12月8日に発表された4年ぶりの組閣による新チーム体制。2月に予定されていたお披露目コンサートが新型コロナウイルスの影響で中止となり、この日が新体制のスタートに。トップバッターをチーム4が務めた。
前キャプテン・村山彩希、新チーム4の変化語る
倉野尾は「初日を迎えられて今はすごくホッとしています。緊張はもちろんしていたんですけど、たくさんリハーサルをやる機会があって、みんなで何回も通して練習をしてきたので、『早く見せられたらなぁ』って気持ちで初日を迎えることができたので良かったと思います。まだまだ成長していきたいなと思う点もたくさんあるので、この公演を通して成長していけたらと思います」と、初日を迎えた心境と、さらなる飛躍を誓った。
チーム4・キャプテンの村山は、「チーム4と言えば、“元気!フレッシュ!若手!”って感じだったんですけど、今回は『サムネイル』公演ということで大人っぽい曲が多く、個人的にも勉強になりました。平均年齢も上がってきているので、そういう表現も広がっていったらいいなと思っています」と、新チーム4になって変化が生まれたと語った。
倉野尾と同じチーム8のメンバーでもある下尾は「前は同じチーム8のメンバーがキャプテンを務める岡部チームA(キャプテン・岡部麟)でした。そして今回、倉野尾チーム4ということで、同じチーム8の同期の子がまとめるチームに。普段見られない一面も見ることができて楽しかったです」と、新たな発見もあったという。
谷口は「みんなでたくさんレッスンをして、一生懸命頑張って、ボイトレも一生懸命頑張って、ゲネプロでもメンバーと目を合わせる機会が多くて、一緒に公演を作っているという感覚があってすごく楽しいです」とこれまでのレッスン期間でチームの団結力が強まったと話した。
黒須遥香、新チーム4は「あったかくて、ピカーン!って感じ(笑)」
「チーム4ってすごく優秀で完璧っていうイメージがあったので、『ヤバイ、どうしよう!』って思いました。これまでチームBでいい意味でユルくワイワイ楽しくやってきたので、付いていけるかなって」と、不安があったという吉川。
しかし、「リハーサルでメンバーから『手の角度はこう』とか、いろいろ教えてもらったりして、最初はレッスン中にあまり会話がなかったんですけど、どんどんみんなとの仲も良くなって、すてきなチームになりそうだなって楽しみになりました」と初日を前に不安はなくなった様子を明かした。
黒須の「初日を迎えて、想像していたよりも緊張してなくて、こんなに緊張しなかった公演は初めてです。なんでかな?って考えた時に、メンバーのみんなの雰囲気が優しくて、あったかくて、ピカーン!って感じで(笑)。倉野尾チーム4の色がもう出ているなって勝手に感じました」という発言からも、チームの雰囲気が良いことがうかがえる。
一番後輩のメンバーである多田も、「私はコミュ力があると言われることが多いので、17期生が入ってきてくれて、この公演にアンダーとして出てもらうことがこれから多くなると思うんですけど、17期生にとっては一番近い先輩なので、気にかけてあげたり、いろんなメンバーさんとつなぐ役割を私ができたらいいなと思っています」と、チームの中での自分の役割を見つけたと話した。
そんな倉野尾チーム4の初日公演は大盛況で、いいスタートを切ることができた。「今までのチーム4でやってない公演から選ばせてもらいました。他にも候補がたくさんあったんですけど、どの公演も前のチームの色が付いているものが多い中、『サムネイル』公演は回数も多くやっていなくて、ちょっと大人っぽい曲が多かったり、難しい曲も多かったりするので、敢えてハードルを上げようと思って選びました」と、「サムネイル」公演に決めた理由を明かしたが、その言葉にはキャプテンとして“変化”と“成長”を望む気持ちが感じられた。
◆取材・文=田中隆信