不安げな暢子の手を「大丈夫。僕がついてる」と和彦(田中奏生)が握る。だが、走り出したバスをいつまでも追いかける賢秀(浅川大治)たちきょうだいの姿を見ていた暢子がたまらずバスを降り、家族のもとに駆け寄った。
走って戻ってきた暢子を力いっぱい抱きしめた賢秀、良子(土屋希乃)、歌子(布施愛織)。大好きな父・賢三(大森南朋)を亡くした彼らにとって、暮らしが困難とわかっていても、これ以上大切な家族を失うことは耐えられないことだった。母・優子も駆け寄り、5人はしっかりと抱き合う。暢子は東京に行かず、沖縄に残ることになった。
暢子ときょうだいの絆が描かれたこの回、視聴者からは感動の声が上がり、ラストで舞台は7年後に。セーラー服姿の暢子(黒島)もいよいよ本格登場し、Twitterでは「#ちむどんどん」がトレンド上位に浮上した。
放送後に公式サイトにアップされた「黒島ラヂオ week02」では、意外な裏話も。暢子が東京に行くため乗り込んだバスには、成長後の暢子を演じる黒島も乗っていたのだという。
小林大児制作統括の「黒島さんも子役暢子の芝居を見ておきたいと、バスに乗ったんです。で、暢子が『止めてください』っていうのを見てらっしゃった」という裏話披露に、黒島も「乗ってました」と頷き、「賢秀が猛ダッシュで行って、(暢子を抱きとめようとしながらも)つかみきれなくて一回グンッとなって戻って…、あそこがキュンって。こんなにも全力で走って。お芝居とは思えない本当のきょうだいの愛を感じて、あそこがすごい大好きです」としみじみ振り返っていた。