今後の伏線も!?「ひよっこ」名場面&名セリフを振り返る(1)
連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月~土曜朝8.00-8.15ほか、NHK総合ほか)が、5月1日(月)より第5週に突入する。
奥茨城村の農家に生まれた谷田部みね子(有村架純)が、集団就職で上京。新天地での暮らしを始める転換点だ。
本作は初回(4月3日)の平均視聴率が関東地区で19.5%、関西地区で19.7%(ビデオリサーチ調べ)と20%を割り、その後20%を超える回もあったものの、思うように数字を伸ばせずにいる。
だが、SNSを中心とした反響は大きく、webサイト「ザテレビジョン」で発表している「視聴熱(※)」デイリーランキングでも、連日ランクインし続けている。そして、低評価するコメントが極端に少ないように見えるのも、本作の特徴だ。
そんな注目作「ひよっこ」の、これまでに登場した名場面&名セリフを振り返る。
※SNSや独自調査を集計、今熱い番組・人物・コトバからテレビの流行に迫る新指標。
母と娘の涙にもらい泣き
みね子の父・実(沢村一樹)は、東京へ出稼ぎに行っている。一家は稲刈りの時期に帰って来る実を待ちながら畑仕事に精を出しているのだが、そんな時、東京の工事現場で事故があったと、テレビのニュースが伝える。しかも、死傷者は出稼ぎ労働者たちだという。
実の安否を思うと居ても立ってもいられなくなったみね子は、母・美代子(木村佳乃)と共に簡易郵便局へ走る。そこで電話を借り、実の無事を確認すると2人して涙を流すのだ。
第2回(4月4日)のこのシーン。有村と木村の熱演に、涙を誘われた。第9回(4月12日)でみね子は、「どっか皆、無理してんだと思うんだ」と話す。テレビを見て笑った時も、父を思うと申し訳なくなる。そんな“ギリギリ”の気持ちが崩れた場面だった。
すずふり亭のおもてなし!
第4回(4月6日)で、帰省前の実は洋食店「すずふり亭」を訪れる。そこで店主の鈴子(宮本信子)や料理長・省吾(佐々木蔵之介)と出会い、帰り際に手土産としてポークカツサンドを渡される。そして鈴子は実に、「東京、嫌いにならないでくださいね」と言うのだ。
実は、本作と同じ岡田惠和氏が手掛けた連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001年)にも、似たせりふが登場する。東京で生まれ育った真理亜(菅野美穂)が、地方出身者へ向けて「東京を嫌な街にしたのは、あんたみたいな人たちよ。(中略)東京を好きになろうとしない。愛そうとしない。どうせいつかは出て行くんだ、それまで我慢しているだけ」と憤る。東京出身である岡田氏自身の思いでもあるのだろう。
ちなみにこの後、真理亜は「ここは人が暮らしている街だよ。(同作のもう1つの舞台・)沖縄と同じようにね。違う?」と続ける。「ひよっこ」第3回(4月5日)で、みね子の叔父・宗男(峯田和伸)が口にするせりふ「人が暮らしているところは、皆いいとこだよ。絶対そうだ」と重なる。
毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか
NHK総合ほかで放送
【HP】 https://www.nhk.or.jp/hiyokko/
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