自他共に認める宝塚歌劇団の大ファンでもある、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太。まだファン歴の浅い彼が、コアな宝塚好きや男性ファンでもある"宝塚男子"を目指し、宝塚歌劇団のOGゲストや専門家・研究家の方々から「宝塚歌劇団」に関する知識やしきたりを学び、その魅力を伝える番組「山里亮太の宝塚男子になってもいいですか?」が、いよいよレギュラー放送開始となる。記念すべき第一回目のゲストは、2016年に星組トップスターに就任し、その華麗な歌とダンスで多くのファンを魅了したOG・紅ゆずる。彼女に番組収録後にインタビューを行い、宝塚歌劇団への思いなどを聞いた。
――本日の収録のご感想をお聞かせください。
「山里さんとは以前、お仕事で一度お会いしたことがありまして。今日の収録では、私の話をどんどん引き出してくださって、ありがたかったです。もちろんテレビでのご活躍を拝見していて、好感度しかなかったのですが、改めて山ちゃんさんのお人柄の素晴らしさを実感しました。そういった方に宝塚を愛していただけるのは、本当にありがたいなと思いますね」
――山里さんをはじめとする宝塚ファンの方は「この素晴らしさをもっと知ってもらいたい!」と、積極的に宝塚の魅力をアピールされる方が多いと感じています。その理由はどのようなところにあると思いますか?
「私は1択です。『自分もその話をしたいから』(笑)。みんなと共有したいんですよね。しかも、自分だけの目線と、いろんな人からの目線とでは、同じ舞台でも解釈が違うんですよね。特に宝塚が他の舞台公演と違うのは、『銀橋に出ているあの人の目線が好きなんだよね。あなたが観た時どうだった?』とか、『私が観た時はこうだったよ』『えー、素敵!』みたいな、そういった話をするのが私は大好きなんです。それは現役中も、退団された先輩方の映像を観ては『素敵だな』と思っていたので、『自分もこういうことをしてみたい』とか『こういう場面でこんな感じにやってみたい』と思っていたので、そういう風にいろんな人の意見を聞いて、ますます宝塚愛が膨らむからだと思いますね。いろんな人と魅力を語り合っているうちに、ますます好きになるんですよ。まさに沼ですね(笑)」
――宝塚で過ごした時間を一言で表現するとしたら、どんな言葉になりますか?
「『達成』と『夢』ですね。本当に宝塚歌劇団は、夢のような空間なんですよね、本当に。いろいろつらいことはあったかもしれませんが、全体的に振り返ると、なんて夢のような幸せな空間だ、という一言ですね。『達成』というのは、組を率いるトップスターとしてカッコつけてる暇などないほどに稽古をガムシャラにして、宝塚歌劇が大好きだという想いだけで舞台に立って必死になっている私を見てファンの皆さんが『私も頑張ります!』『私も何か達成しました』と言ってくれるなかで、私もどんどん夢を達成できたんですよね。宝塚歌劇団男役・紅ゆずるという存在は、ファンの皆さんと私の合作ですね。『皆さん、一緒に作り上げてくださって、本当にありがとう!』という感じです」
――5月に芸能活動20周年を記念された「紅ゆずる~The Birth~ アーリーサマーコンサート」を東京と大阪で、ディナーショーを横浜で開催されるとのことですが、意気込みをお聞かせください。
「今回のディナーショーは、宝塚の大先輩でもある黒木瞳さんが演出を手掛けてくださるのですが、実は4度目の正直なんですよね。『~The Birth~』というタイトルの通り、宝塚というものではなく、新しい紅ゆずるをお見せすることに徹底しますので、私も初挑戦となることがたくさんあるんですよ。現役時代からとっても可愛がってくださっている大先輩、大女優さんであり、母のように姉のようにお世話になっている黒木さんが『こういう新しいのもいいんじゃないかな』と、いろいろご提案してくださっています。今まで誰も観たことのないショーになると思いますので、ご期待下さい」
――番組を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。
「大阪弁でベラベラ話す特殊なタカラジェンヌであった私が第1回目のゲストとして登場することで『なんだ、こんなフランクな人もいたんだ』と思っていただくことをきっかけに、劇場に足を運んでみたいな、と思っていただけると嬉しいですね。もっと宝塚歌劇団を身近に感じていただける番組になっていればいいな、と思います。ぜひご覧下さい」
文=中村実香
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)