表向きは好青年だが…
中島が演じる新田正樹は、大学の先輩である小坂由希乃(こさか・ゆきの)の後任として桐谷高校にやって来た新任教師。冴のクラスの副担任であり、音楽の教科担当と映像研究部の顧問を務める。
両親共に教育関係者という規律正しい家庭環境で育てられ、デキのいい兄と常に比較されたことで強いコンプレックスを持つ。しかしその反面、兄の陰に追いやられてきた経験からどうすれば周囲から良く思われるかを理解している。表向きは生徒に理解のある好青年だが、内心は打算的。高校で冴と出会い、兄と比べ続けられた人生に光が差すも、前任教師の小坂の失踪事件を期に正樹も騒動に巻き込まれていく。
正樹の心の闇を見抜く
吉川が演じる和泉冴は、正樹が教師としてやって来た桐谷高校に通う高校2年生で映像研究部に所属。真っすぐな性格で芯が強く、同級生よりもどこか大人びている。その反面、他人には見せることができない意地っ張りな一面も。小学生の頃に両親が離婚し、以降は母子家庭で育つ。母親から「人生で最も重要なのは男の選択」という偏った価値観を押しつけられ、「自立した女になる」と強く抵抗。幼い頃から文章を書くことが好きで、親に隠れて小説を書いている。
正樹と出会った直後は「裏がありそう」と警戒するが、あることがきっかけで徐々に打ち解けるように。また正樹のちょっとした表情を観察しており、彼の心の闇を見抜く。