松下奈緒、マーベル作品の魅力は完璧過ぎないヒーローたち「“ただただヒーローの映画”ではない」

2022/04/30 13:00 配信

映画 インタビュー

松下奈緒

ベネディクト・カンバーバッチ演じる元天才外科医の魔術師、ドクター・ストレンジが活躍するマーベル・スタジオ劇場公開最新作、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」が5月4日(水)に劇場公開される。本作では、時間と空間を操る魔術によって“マルチバース”と呼ばれる世界が現出。ドクター・ストレンジは、自らと全く同じ姿をした“宇宙最大の脅威”に立ち向かうこととなる。2017年公開の第1作に続き、ヒロイン・クリスティーンの声を演じるのは松下奈緒。5年ぶりの新作となる今作はどうなる?松下にインタビューを敢行した!

アクションシーンに苦戦「ありとあらゆるうめき声をやりました(笑)」


――5年ぶりの続編となりますが、役の感覚はどのように取り戻したのですか?

松下:アフレコが決まってから、前作の吹替版をずっと見ていました。5年前ですけど、どんなテンションで声を入れていたのかなと、時を戻すような感じで。でも普通に面白くて、自分の声のことを忘れて、楽しんで見ちゃうんですよね(笑)。「これが伏線だったんだ!」と、一回見ただけでは気づかない細かいところも見えてきたりして。「マーベル作品って、全てがつながっているんだ」と改めて感じました。

――実際にアフレコに臨まれて、いかがでしたか?

松下:声はあまり変わらないのかなと思っていましたが、5年経つと意外と変わっているなと思いました。クリスティーンの性格自体は変わっていないのですが、立場が違ったり、マルチバースという別世界に行ったりという変化もあって、より面白く感じましたよね。前作のように“外科医のクリスティーン”ではなくて、ちょっとストレンジ寄りというか。アクションシーンもありましたし。

ただ、頭のいい科学者で医者という根本的な部分は共通してありますし、“芯が通った女性”という印象はブレませんでした。だから、前作との一番の違いはアクションシーンですね。

――アクションシーンのアフレコは大変だとよく聞きます。

松下:大変でした!台本には「うめき」とか「息(AD)」と書いてあって。「ADって何ですか?」と聞きました(笑)。アドリブのことだそうです。「いろいろやってみてください」と言われるんですけど、“いろいろ”って何だろうって(笑)。だからもう、ありとあらゆる息遣いとうめき声をやっていました(笑)。前作ではそこまでのアクションシーンはなかったので、ストレンジと一緒に行動しているというのがうれしかったです。