稲垣吾郎、又吉直樹の第2作を絶賛するも“あきれ顔”の理由
毎回一冊の本をテーマに、稲垣吾郎と外山惠理アナウンサーがその本の著者をゲストに迎え、忌憚のないトークを繰り広げる「ゴロウ・デラックス」(TBS系)。世の読書家たちから好評を博しているこの番組に、ついに又吉直樹が登場する。
今回取り上げるのは、木に発売される又吉の最新小説「劇場」。第153回芥川賞を受賞した第1作「火花」から約2年、“日本で今一番待ち望まれている2作目”であり、又吉初の恋愛小説として話題の一作だ。「劇場」の主人公は、あすを夢見る劇作家の永田と、彼を優しく見守る恋人・沙希。未来が見えないまま、うそのない心で結ばれた男女の人生が、圧倒的な純度で描かれていく。
番組では、「劇場」を読んで感銘を受けたという稲垣が、永田のことを“永ちゃん”と呼ぶほど愛着が湧いていると熱弁。一方、沙希の目線で読んだという外山アナは、ヒモ同然の永田の言動が理解できない様子。全く違う感想を持つ2人に、又吉は「共感できなくても面白い作品はある。今回は“共感できない人”を描きたかった」と作品に込めた思いを明かす。
だが稲垣は、そんな又吉に反論するかのように「永田と又吉には共通する部分が多い」と切り出し、中でも永田がサッカーゲームで遊ぶ際、FW=太宰治、GK=井伏鱒二と、選手に日本の文豪の名前を付ける場面は、本とサッカーが好きな又吉と重なる、という話に。
するとスタジオには、「文豪イレブン」のフリップが登場。又吉はテンションが上がり、真剣にポジションを考え始める。大好きな太宰治と芥川龍之介をFWに配し、さらには中原中也を「ちゅーやんは…」と呼び、喜々とした表情でポジションを決めていく又吉。その姿を見ながら「僕、そもそもサッカーのことがよく分からないので…」とつぶやく稲垣だったが、それも意にも介さず夢中で考え続ける又吉に、最後は稲垣と外山アナも「このフリップ、持って帰ってもいいですよ(笑)」とあきれ顔。夢見がちな主人公・永田は、やはり又吉自身がモデルだった…!?
5月18日(木)夜0.58‐1.28ほか
TBS系にて放送
※変更の場合あり