麗子の鋭い観察力も光って、事件自体は解決した。しかし、麗子の本当の狙いは出版社の顧問弁護士。解決後に出版社を訪れたが、そこで秦野の作品のことを編集者に悪く言われて怒った篠田が勝手に顧問弁護士の契約を断ってしまった。
事務所に戻った麗子は、篠田と口げんかに。そこで、「雑用係の何者でもないでしょ。あんた、一体何者なのよ!」と麗子が言うと、篠田は一瞬黙った後、事務所内の自分のスペースに戻った。
そして、篠田は麗子の元彼・栄治(生田斗真)とかつて秦野の作品について語り合ったことを思い出す。栄治が「大学時代さ、ミステリー研究会の連中に『ホームズやポワロじゃなきゃだめだ』ってバカにされて悔しかったなぁ」と言うと、篠田は「大学のミス研か、楽しそうだなぁ。僕は大学行ってないからさぁ」とつぶやいた。
栄治の大学時代のサークルの先輩と紹介されていた篠田のこのつぶやきは衝撃を呼んだ。振り返れば、篠田には謎めいたところがあった。栄治と同じ大学だった麗子が篠田のことを覚えていなかったのは、麗子が興味をもっていなかったとも思われたが、実はそうではなかったようだ。しかし、本話でも大学時代の麗子について語る場面があったのは、どういうわけなのか。
篠田という人物自体が最大の謎として、今後ますます楽しみになってきた。
次回、第5話は5月9日(月)に放送。麗子は元上司の津々井(浅野和之)に誘われ、投資会社の創立15周年パーティーに出向く。そこには、紗英(関水渚)と一緒にやって来た篠田の姿もあった。そんななか、殺人事件が起きる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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