理想の俳優は小手伸也「作品の“おいしいところ”を持っていっている」
――今回は舞台への出演ですが、映像作品にも関心はありますか?
舞台は「経験すべき場所」だと思っているので挑戦していきたいですが、今後は映像作品にも出演できたらいいなと考えています。
――どなたか、理想とする俳優さんはいますか?
「コンフィデンスマンJP」で拝見した小手伸也さんは、作品の“おいしいところ”を持っていっているイメージがあっていいなと思いました。「コンフィデンスマンJP」に限らず、小手さんが出演していると「いる!」と引かれてしまうんです。メインキャストの方の後ろに映っている小手さんの表情がすごく好きで、一目惚れをさせていただきました。
――小手さんはイジられ役というイメージがありますが、渡辺さんはイジられるのは平気なタイプですか?
イジられて生きてきたので大丈夫だと思います。
――「コンフィデンスマンJP」では、小手さんが舞台あいさつのMCなども担当されていました。渡辺さんも今作のイベントがあればMCに挑戦できそうですか?
稽古期間では今のところ私が誰よりもしゃべっていないので、そんな人がいきなり小手さんのようにしゃべりだしたらびっくりさせてしまうんじゃないかな(笑)。ただ、しゃべること自体は好きなので、周りを気にしなければいけると思います。
お薦めシーンを紹介「ただ私は出ていないです(笑)」
――この作品の渡辺さんの見どころを教えてください。
私の出番は作品の後半に多いので、そこに全集中していただきたいです。個人的にお薦めなのは私が出ていない場面なんですが、私を見るならば後半がお薦めです。
――私が出ていない場面のお薦めとは?
私以外の全員が総出で歌うシーンがあるんですが、稽古段階でももう面白いと思ったので、これからどんどん面白くなるんだろうなと思うんです。そこのシーンが好きなんですよね。ただ私は出ていないです(笑)。
――では、最後にメッセージをお願いします。
こんな性格ですので、なかなか期待させるような言葉も言えないですし「今後頑張るぞ」みたいな意思表示もあまりしていないですが、結構やる気はあります。コゼットは個人的にも好きな人物ですが、コゼットに寄せるというより“私らしさのあるコゼット”を作り上げたいと思っているので、原作を知っている方は「ここが自分の中で研究したところなんだろうな」と想像しながら見ていただければうれしいです。
今回のコゼットもそうですが、これまでおしとやかな役を演じる機会が多かったので、今後は強い女性とかおばけ役とか、いろいろなジャンルに挑戦したいなと思っています。ファンの方にはそれをぜひ一緒に楽しんでいただけたらなと思っています。
◆取材・文=山田健史