真彩「そういう人だからこそ、宝塚の主役になったんだと思います!」
真彩:今回、お話させていただくにあたって、清塚さんのインタビューを色々と拝見したのですが、その中で「ベートーベンは今だったらロックだ」とおっしゃっていて。私、宝塚の退団公演が「fff―フォルティッシッシモ― ~歓喜に歌え!~」というベートーベンを扱った作品だったんです。公演に取り組んでいる時に「ベートーベンってロックだよなぁ」ってずっと思っていて。
清塚:あー!そうですか。
真彩:なので、インタビューを見て「おお!ベートーベンをロックっておっしゃっている!」と思って。
清塚:いや、まさにですね。今でも、新しいと言ってもいいぐらい、ロックのテイストがある人物ですよね。もちろんベートーベンも大好きです。
真彩:これもちょっと質問、ということからはずれるかもしれないのですが…。今度、宝塚でフランツ・リストをテーマにした作品を上演するんです!(6月から宝塚大劇場にて上演される花組公演「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜」)
清塚:おお!今日、収録する回がまさにリストですよ。 (5月19日放送。取材は収録日に実施)
真彩:リストの曲でお好きな曲は何ですか?
清塚:なんだろうなー、宝塚で何使うのかなー(笑)? 「愛の夢」という曲はとても有名で、私も大好きですけど。あと他で言えば、「超絶技巧練習曲」というのがあるのですが…。
真彩:うわぁ~!!!!
清塚:まあ自分で超絶技巧って名付けるって…。
真彩:なるほど!そこか!(大きく頷く)
清塚:すごいリストのパーソナリティーが出てて、いいなと思って。全部いい曲で、最高なんですけど、自分でちょっと中二病じゃないけど、「見よ!超絶技巧を!」とかって言っていた感じで…ナルシストみたいな…。
真彩:分かります!分かります(笑)! 宝塚でどういった作品になるかはわかりませんが、そういったところは扱われそうだなと…。そういう人だからこそ、宝塚の主役になったんだと思います!
清塚:ピアノコンチェルトというオーケストラとピアノで演奏する曲があるのですが、それも素晴らしい曲で楽章に分かれてないんですね。コンチェルトって普通、三楽章とか四楽章に分かれているのですが、単一楽章と言って、もう一楽章だけで一曲になっていて終わるという。リストが発明した交響詩って言われる形なんですけど、テーマ性がいわゆるサウンドトラックの始まりみたいな感じなんです。
真彩:おお! ありがとうございます。個人的に興味のあることを伺ってしまいました(笑)。