5月20日(土)に公開される映画「トモシビ 銚子電鉄 6.4kmの軌跡」の完成披露プレミア上映会が、8日に都内で行われ、主演の松風理咲、映画初出演のシンガーソングライター・植田真梨恵、お笑いコンビ・よゐこの有野晋哉、日本を代表するベテラン俳優・升毅、そして杉山泰一監督が登壇した。
植田が歌う主題歌「灯」の流れる劇場内にキャスト一同が現れ、まずは松風の「本日はお越しいただきありがとうございます。椎名杏子役をやらせていただきました松風理咲です。よろしくお願いします」という初々しいあいさつからスタート。
映画初出演のフレッシュなキャストも多かったという今回の作品だが、松風は撮影現場の雰囲気について「今回初めて主演をやらせていただくということで、すごくドキドキしながらクランクインしたんですけど、現場の方が本当に皆さん優しい方ばかりで、いい意味でリラックスできて撮影に臨めました」と明かした。
また、初めての演技挑戦となった植田は「楽しかったんですが、本当に自分自身に演技ができるのかというのがずっと不安で、せりふもちゃんと覚えているのかな~と本番が始まるまでずっとドキドキしていたので、出来上がりを見て『おぉ~!』と思いました」と率直な感想を。
ただ、本職はアーティストということもあり、緊張が大きかったようで「歌っているときが一番リラックスできました」とほほ笑んだ。
さらに、本格的な演技初挑戦という有野は「撮影は去年の夏ごろだったんですけど、そのとき僕はグレていまして、パーマとツーブロックやったんですよ。
でも、40歳を超えているモテない役と聞いたので、監督にお会いした時に『パーマとツーブロックはやめた方がいいですか?』と聞いたら、『…そうですね!』と言われまして(笑)。翌日くらいにバッサリいきました。これが役作りか!と思いました」と笑顔で振り返った。
そんな有野と久々の共演となる升は「僕らは“本格的初共演”です(笑)。とても自然な演技でこんな運転士さんいるやろうなっていう。とてもよくお似合いでした」と有野の自然な演技を絶賛しつつ、俳優の大先輩として「そんな恐れ多い…まあ頑張れよ!」と、絶妙な助言で会場を沸かせた。
今回、植田は喜怒哀楽たっぷりの女性・キミエを演じたが、普段の自分との比較について聞かれ「普段の私は感情型シンガーソングライターとしてやらせていただいているので(笑)。感情豊かに見えたのであればとても良かったなと思うんですけど、キミエ自身も歌を歌っている役で、自分と似ているなというところと、私はこういうことは言わないなというのはありましたね」と役とのリンクを分析した。
そして注目の駅伝シーンは苦労が絶えなかったようで、杉山監督は「銚子電鉄が全面協力してくれて、臨時電車を出していただいたんですけど、きちんとダイヤに沿って運行しないと、もう一つちゃんと在来線として運行しているので、それとぶつかっちゃいけないので、時間に乗っ取って撮影していたんですよ」と、撮影秘話を。
続けて「理咲ちゃんも時間に合わせて芝居しないといけないから、初主演なのに時間も迫ってくるという二重のプレッシャーもあったんじゃないかなと思いました」と、申し訳なさそうに懐古した。
その後、有野がレギュラー出演しているバラエティー「ゲームセンターCX」の特別映像が公開された。有野がゲームで残念過ぎる運転士ぶりを披露している様子が会場のスクリーンに流れると、有野は「映画を先に見た方がええんちゃう?」と照れながらも、「映画の告知はできたと思います」と胸を張った。
そんな有野の駄目運転士ぶりに、松風は「ちょっと残念ですね…。でも、いつもこの運転をしている磯崎さん(有野の役名)の電車に乗って通学していると考えると、ちょっと怖いですね…」と真面目に駄目出しをしていた。
最後に松風は「今回の『トモシビ』という作品は、本当に温かい作品になっていて、人と人とのつながりがすごく感じられる、とてもすてきな作品になっていますので、皆さんぜひ楽しんで行ってください。今日はありがとうございました」とアピールし、舞台あいさつを締めくくった。
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