綾瀬はるかが主演を務める月9ドラマ「元彼の遺言状」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。敏腕弁護士・麗子(綾瀬)が、元彼が遺した奇妙な遺言状にまつわる案件を引き受けたことから始まった物語が繰り広げられている。5月30日(月)に放送される第8話からの最終章を前に、その魅力を振り返る。(以下、ネタバレがあります)
「このミス」大賞受賞の小説をドラマ化
同作は、どんな相手に対しても物おじせず、圧倒的な法律知識とハッタリを効かせた話術を武器にする敏腕弁護士・剣持麗子が難事件に挑む“痛快リーガルミステリー”。麗子の事務所で雑用係として働きながら、タッグを組んで事件を解決する篠田を大泉洋が演じる。
原作は、2021年に宝島社主催で行われた第19回「このミステリーがすごい!」大賞で、大賞を受賞した新川帆立による同名小説。原作の世界観はそのままに、ドラマオリジナルのエピソードも描いていく。
見逃し配信数(TVer、FOD、GYAO!の合計値※ビデオリサーチ速報値)も好調で、第1話は1週間で336万再生を記録し、第2話・第3話もそれぞれ200万再生を突破。なお、5月6日時点で、TVerにおける見逃し配信の再生数は4月期の全ドラマ中1位となっていた。
元彼からの遺言とは?
クライアントのためなら“勝ち”にこだわる強引さが仇となり、所属していた大手事務所を飛び出してしまった麗子。そんなとき、大学時代の元彼・栄治(生田斗真)が遺した「僕を殺した犯人に財産を相続させる」という奇妙な遺言状に出会う。そして栄治の別荘で管理人をしていた篠田から、「代理人になって僕を犯人に仕立ててほしい」と持ちかけられる。
原作では1冊すべてで展開している遺言状にまつわるストーリーが、ドラマでは第2話までで完結し、視聴者を驚かせた。振り返れば、そこにドラマの1つのポイントがあったように思われる。
第2話で明らかになった、栄治が麗子に残していた暗号、「し」「の」「だ」「を」「た」「の」「ん」「だ」。これこそが、麗子に対しての遺言だった。
麗子は、栄治のもう一つの遺言であった弁護士事務所を引き継ぎ、そこで篠田を雑用係として住まわせることにした。ここで麗子と篠田のバディが誕生した。