宮野真守・芸歴30年「“エンタメ好き”が一番の原動力」、声優目指す若者へのエール

2022/05/25 08:30 配信

映画 インタビュー

声優・役者など幅広く活躍する宮野…長く活躍し続けられる理由とは

映画『バブル』より(c)2022「バブル」製作委員会


――実は宮野さんは役者・声優・音楽活動と幅広いジャンルでの長いキャリアをお持ちです。長く活躍されている姿に感心している方も多いと思います

僕、エンタメがすごい好きなんですよ。今、僕がいるところが大好きな業界なので、ここにいられる喜びを一番に感じていることが、長く活動するためのモチベーションになっています

――モチベーションを保つのに必要なことはありますか?

10代の頃は、「好き」って思ったらそれがモチベーションになるじゃないですか。でも、「好き」を仕事にしてからは、楽しいばっかりじゃなくなってくることを見つけていく作業になることも。その時に、10代の頃に描いた夢にしがみつくだけじゃなく、きちんと覚悟を決めて、「好き」を仕事にしていくことが大切だと思うんです。

「DEATH NOTE」が今の声優としてのスタイルの原点

映画『バブル』より(c)2022「バブル」製作委員会


――宮野さんにとってのターニングポイントはありましたか

やはり、「DEATH NOTE」ですね。今では声優がプロモーションとかで、バラエティに出る機会が増えてますが、当時はほとんどなかったかと思います。その中で僕は、「DEATH NOTE」の最後にミニ枠があって、そこに出させていただいたり。その経験があったからこそ、作品をどのように背負っていくのか、伝えるのか、考えさせられるターニングポイントになりました。

――今、声優になりたい!という方が増えています。宮野さんからエールをお願いします

「好き」が一番の原動力になるので、それを抱いたときにはその思いを大事にしてほしいなって思います。「好き」だから目指すってことは大事だけど、「好き」だけでうまくいくわけではないので、根気強く、自分の「好き」をきちんと育てて欲しいと思います。ただただ頑張るだけじゃなくて、人それぞれ頑張るコツがあると思ので、自分のやり方で、見つけていって欲しいです。

取材・文 山田椋太